今でもよく覚えてるんです。
社長に打ち明け話をしたときのこと。
(社長とは、この方です)
朝、出勤して、社長に「大事な話があるので、お昼に聞いてもらえますか?」って言ったら、「そんなん気になるから今話して」と言われて。
どうも社長は私が「会社を辞める」と言い出すんじゃないかとビビってたらしいです。
その頃って、他の起業家さんから引き抜きの話が結構あったので、「とうとう来たか?!」って感じだったんでしょうか。
だから、私が「実はこんなことがあって……」と話し出したら、
「良かった」
って言ったんです。
「良かった」ってっっっ!!(笑)
でもすぐに「ごめん、ごめん。良くないわな」って言ってましたけど。
まぁ、退職の話じゃなくて良かった、ってことですね。
予想外の話に驚かれてましたけど、そこからの話はとても早かったです。
社長と奥様の2人がかりで、私がそのまま会社で働けるように、すべての段取りをしてくださいました。
会社の近くに社宅という形でマンションを借りてくれて、私が離婚しやすいように、すぐに動けるようにと、お金まで貸してくれました。
入社して2年かそこらの社員にそこまでしてくれる社長なんているのかと、今ならちょっと考えられないですが、そのときの精神状態が無茶苦茶だった私(正直、精神状態は覚えてないですが)は、言われるまま、してもらうまま甘えました。
社長のおかげで離婚しやすい状況になり、数ヶ月は揉めたものの、無事に離婚届けに判をもらうことができました。
短い結婚生活でした。
最後まで罵倒されて終わっちゃいましたけど、彼がいなかったら今の私はいないので、心から感謝しています。
とは言っても、別れてからもしばらくは、殴られたトラウマでなかなか眠れない日々を過ごしたので、感謝できるようになったのは、だいぶ後ですが。
そして、いざ引っ越しとなった時も、たくさんの人達に助けてもらったんです。
つづく。