生みの母が亡くなった約1年後、祖母が亡くなりました。
私が19歳になる直前でした。
心筋梗塞で、朝起きてこない祖母をおかしく思い、私が様子を見に行ったときには、もう亡くなっていました。
看病することも看取ることもできず、後悔だけが残りました。
私の味方は祖母だけだったので、世界に1人になったような、孤独感にさいなまれてつらかったです。
追い打ちをかけるように、祖母の体調の悪さに気づけなかったことを周りの親戚から責められ、これからどうしたらいいのか、それを考えられない日々が続きました。
祖母は、私を舞妓から芸妓にしたがっていたので、それまでは何となくその道に進むのかな?と漠然と考えていましたが、祖母がいなくなったその場所に居続ける気持ちにはなれませんでした。
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もう一つ、悲しい別れがありました。
同い年の幼なじみが、喉頭がんで亡くなったんです。
病気がわかって、たった3か月後のことでした。
祖母の死もショックでしたが、19歳で死ぬことの恐怖感も味わいました。
命には期限があることを思い知った私は、海外に行くことを思いつきました。
今思えば、きっと逃げたかったんでしょう。
すべてのことから。
自分の中に落とし込んだ、海外行きの目的は、
・英語を身につけること
・霊的現象に苦しまないためのノウハウを身につけること
この2つです。
その目的に最適な場所は、サンフランシスコでした。
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性格上、決めたら早い(笑)
舞妓を卒業し、新しく部屋を借り、昼間はコンビニ、夜は祇園のクラブでホステスのアルバイトを始めました。
3ヶ月限定と決め、必死にやりました。
そして、それまでの貯金とアルバイト代で300万円を貯め、サンフランシスコに発ちました。
つづく。