
私の特技の1つに手話があります。
20代の頃はボランティアで耳の聞こえない子どもたちを海遊館に連れて行ったり、子どもたちが普段できないイベントなどのお手伝いをしたりしていました。
以前はホテルマンをしていたので、耳が聞こえない方のフォローは当然私の役目でした。
私がなぜ手話を勉強するようになったかというと、昔から私の周りには耳の聞こえない方が多かったんです。
友達、友達の親、大人になってからは友人のご主人など。
その人と仲良くなりたいと思ったら、私が手話をできるようになるのが一番早いと思って、手話教室に通いました。
ボランティアはその手話教室が縁で参加するようになったんです

その頃、耳の聞こえない方が健常者とコミュニケーションをとろうと思ったら、筆談か、電話を使うとしたらFAXしかありませんでした

FAXもできた時は耳の聞こえない方はすごく喜んでおられました。
文字で連絡し合うって、手紙か電報しかありませんでしたから。
でもその後にできてきたパソコンやネット、携帯電話が普及したことで、耳の聞こえない人達の道がグンと開きました

今まで知りえなかった情報を知ることができ、メールを使えるようになったことで、健常者と普通に会話ができるようになって、たくさんの友達ができました。
今まで耳が聞こえないというだけで就職できなかった人の、就職口もグンと増えました。
携帯電話のメールを打つ、みんなの嬉しそうな顔は今でも覚えています

自分の世界が広がるって、こんなに嬉しいことなんだなって感じました。
心の底から、「文明の利器って素晴らしい」って思いました(笑)
今はもうそのボランティアも行かなくなったし、ホテルも退職したので手話を使うことはほとんどないけれど、その子どもたちとの交流は今でもいい思い出です


