今日は終戦記念日ですね。

2009年に書いた記事ですが、毎年思い出すことなので、再アップします。

 


当然私は戦争を知りませんが、祖母はよく戦争時代の話をしてくれました。

私の祖母は明治生まれで、明治、大正、昭和、平成と四つの時代をまたぎ、

94歳で亡くなりました。
かなりハイカラ(←死語?)な祖母で、バイオリンとフルートを弾き、乗馬が好きで、

京都の祇園で三味線を披露するという、スーパーレディでした。

(その影響で、私も舞妓をすることに)

昭和初期が青春時代になると思うんですが、何と祖母はイギリス人の男性と

結婚しました。

そう、私の祖父はイギリス人です。

写真でしか知りませんが、かなりハンサムでした(笑)

祖父母が結婚した頃は、日本はとても良い時代だったと、祖母は言っていました。
周りの人達はイギリス人の祖父を受け入れてくれたそうです。

でも日本の戦争色が濃くなった頃、祖父に対する風当たりが変わったこと。

想像がつきますよね。

祖父は日本に帰化していましたが、それでも“外国人”だというだけで、

もうダメだったんでしょう。

祖父は日本人として出征し、戦死しました。
祖父の複雑な心境を思うと心が痛むし、祖母も辛かっただろうと思います。
戦争のせいで、世界中で家族を亡くした人がどれだけいたんでしょうか……。


祖母は再婚することなく、私の母を育て、私を育ててくれました。

よく祖父のことを『男前で優しくて、着物がよく似合ってた』と話してたっけ。

それと同時に、
『アメリカを恨んでも何にもならん。戦争を恨んで、二度と戦争をしない

ようにするんや』
とも言っていました。

終戦記念日と祖母の命日が近いので、毎年この時期になると祖母に会いたく

なります。

かなりスパルタな祖母で、よく長い定規で叩かれたんですが、それもいい思い出です。