2022/11/15 | ミケのブログ

ミケのブログ

自分で左乳の下にあるしこりを見つけ、トリプルネガティブ乳癌といわれた。
誰にも吐き出せないからここで 愚痴日記にして綴ります。



  10年以上前の話し。

 長女が小学高学年、健康診断があった。気をつけ礼をした時、変に曲がった肩甲骨を見て  側弯症の疑いがあり、目の前の整形外科にすぐに行った。


その何日か前にテレビ番組で、外国の少女の背中がどんどん曲がっておばあさんのようになり、普通の生活ができなくなっていったというような内容をだったと思う。それを思い出し、怖くなって レントゲンを撮り、話を聞いてるうちに長女と涙が止まらなくなった。やはり、このまま放っておくと脊柱が曲がってしまい、悪くすると車イスになるかもしれないと。医者は私達の受け止められない心境にもかかわらず、淡々と話し続け、私と娘は話の内容が頭に入ってなかったと思う。


  その後別の病院で、すぐに紹介状をかいてもらい、大きな病院へ行く事になった。


 目の前の整形外科には二度と行かない。


 医者も 人間だから色んな人がいるだろうけど 目の前で悲しんでる患者の前で、人の気持ちを察してくれない人間てどうなの?


   娘は背中を切り開き、(脊柱を回してボルトで固定。)

全身麻酔の大手術だった。

成功はしたけれど、大きな傷跡が残った。


無事に受験もでき、大学も卒業できた。ホッとした。

             

それまで、大変な道のりだった。

小学生の頃、コルセットをお風呂以外24時間つけなくてはならなかった。それは胴体すべてをきつく締めるもので、私が毎朝背中のマジックテープを止めて 通学させていたけれど、帰って来た時には手提げカバンのなかに入れて持ち帰っていた。


  体育の時は外して、コルセットつける時は保健の先生にも説明してつけてもらうようにしてあったのに、

どうやら、苦しくて登校してすぐとっていたらしい。私は、それ以上ひどくなったらどうすんの?!

と、いつも神経質に怒っていた。苦しさに耐えられず、はずしてしまってたんだろう。冬はまだいい。夏は激あつで、耐えられない。


 当時、30人(クラス)に1人はいると言われていた。近所にひとつか二つ上の女の子が、やはり側弯症で、コルセットを着けていた。その子は真面目にちゃんとコルセットをしているよと、ママさんから聞いて 余計に気になって注意すると苦しい、いやだ!       大喧嘩の毎日だった。


反抗期もあったのかもしれない。


私も更年期だったのかもしれない。


生理がくれば、(曲がっていくのが)止まると大学病院の先生は言った。


      結局大きく曲がってしまったため、手術することになった。曲がったままでも命に別状はないとはいえ、女の子だし 肩甲骨が片方コブのように出ていては………。

 先の事を考えるとどうにかしなければと 頭のなかはそればかり。


 長女の気持ちは考えず。


今になって自分が病気になり、あの時、もう少し心に余裕があったら、長女のことを優しく見守ってあげられたのになあ。あとのまつりだ。


今では 離れて暮らしているが、丁度いい距離で、適当な仲良しにやっている。


ずっと元気で入院したことはなかったけど、ここに来て乳癌になるなんてショボーン


遺伝しないことを祈るわ。