こんばんは
今日1日お疲れ様でした
もうすぐ
父の命日
父が亡くなったのは
わたしが20歳のとき
もう40年たつ
父を思い出す時は
55歳の父
年老いた父は
どうにも想像も出来ない
正直
父の姿カタチは思い出せても
声は
もうおぼろげ
時折り見る夢でも
いつも父はあの頃のまんま
夢ではしゃべっていて
あー、こんな声だったなぁと思うのだけど
起きると
声はやっぱり思い出せない…
父が生きた時間より
わたしの時間は長くなり
父と過ごした時間より
父が居ない時間の方が
はるかに長くなった
わたしは
父がきらいだった
昭和一ケタのワンマンな人
とても気分屋
同じコトをしても
セーフの時も有れば
アウトの時も有る
その気分次第さが
どうにも嫌だった
時に
手を出すコトも有った
時に
人の悪口だったり
差別的なコトも言った
大の男がするコトではないと思い
ちっさっ
とすら思っていた
友だちが
父親と仲良しだったり
パパーなんて呼んでたりしているのは
うらやましかった
父が亡くなったコトは
とても哀しかったけれど
心のどこかで
母でなくて良かったとも
思っていた
父のコトを
あれこれ話そうにも
あれこれすら無い
正直、父をよく知らない
知る時間が無かった
若い頃特有の
親がうざったく
出来るだけ避けて来た時間で
止まってしまった
少しずつ
大人になって行く中で
親との会話も変化したり
親を見る目も変化したり
そんな時間の前に
父は旅立った
わたしは
ずっと
結婚するなら
父の様な人で無い人
父と真逆な人と
しようと心に誓っていた
実際
夫は
父の様に
声を荒げないし
人の悪口も言わない
悪口言う父が嫌いだったのに
今では嬉々として毒舌を吐くわたし
気分屋でもない
どちらかと言うと
穏やかな人だ
日常は…
時折り、お花畑に行っちゃうけど…
じゃあ
あの頃のまんま
父が嫌いかと言えば
もう嫌いでもなんでも無い
父が残してくれたもので
私たち家族は
路頭に迷うコトも無かった
感謝している
父は真面目だったんだなとも気付いた
じゃ好きかと聞かれたら
答え様が無い…
夫が今回不倫をした時
わたしは
息子に相談した
息子に心配かけたくなくて
黙っていたのだけれど
もうどうしようも無いトコロ迄
わたしの心も
夫の態度も
来てしまい…
息子は
どうおやじがいい訳しようが
おやじが悪い
と言うスタンスだった
と同時に
だけど
おやじをどうしても嫌いにはなれない
と言うスタンスでもあった
夫ともう一度やり直している今
時折り
息子と夫が電話で話したりする
仕事のコトやら
しょーもないコトやら…
何だかいいなぁと思う
ほほえましいと言うか…
息子が羨ましいとすら思う
父親を好きでいるコト
父親にアドバイス貰えるコト
すごく自然に
あーだこーだと話せてるコトに…
父と面と向かって話した時間より
お墓の父に話しかける時間が
はるかに長くなった
お墓の父は
いつも
わたしに優しい
だから
わたしは
いつも
お墓に行く
命日くらい
夢に出て来てよね
お父さん…
最後迄読んで頂き有難うございました