The last love -最後の愛-

~第1章~  出会い
 

 「・・・うぅっ、ぇっ、ヒック・・・隆斗おぉぉっ!っう、ぅうぅ、うわあああああん」

 彼女は、その場にかがみこみ声がかすれるほど泣いていた。

 ・・・私は彼の何も役に立てないのか・・・

 彼女は、何度も何度も泣いては叫び、泣いては叫びを繰り返した。

 彼女は、こんなつらいことがあるならいっそ恋なんてしないままの方が良かったんじゃないか?

 そんな、考え方に変わってしまう。

 そう、あの日から自分はもうこの運命からは逃れられないように仕組まれていたのかもしれない。
             


~2年前~

 昼休み。

 私はいつものように第2音楽室で昼ねをしていると、

 彼はやってきた。


 「アレ?先客いたかー(ガクリと肩を落とす)。じゃあ、ここもダメだな。ハァ・・・。」
 
 彼は、寂しそうにドアに手をかけ戻ろうとする。
 
 私は慌てて立ちながら、
 
 「ん?ここ使うの?アタシどくからいいよー。使ってー」

 「ん?うゎあぁぁぁあぁぁぁあ!!!!!!」

 「うゎ!?何!?急に大声出して!」

 急に大きな声を出されたので私は尻餅をついてしまった。

 「うわああああ!スミマセン!スミマセン!大丈夫ですか!?」

 「いあ、大丈夫だけど、何でそんなに慌ててんの?」
 
 ちょっと気になったので聞いてみた。

 「いや、そのぉ、えっとぉ・・・。」

 (なんや?こいつ、はっきりせぇへんなぁ・・・。)

 「言いたくないんなら、いいんだけど・・・。」

 「あっ!イヤ!言いたくない訳じゃないんだけど・・・・。
 あっ!えっと、1-Bの『神谷 優姫』さん・・・だよね?」

 なんや、また急に・・・。
 
 「そうだけど・・・。貴方は?」

 なんとなく、分かってたけどきいてみた。

 「俺、『中島 隆斗』って言うんだけど、しってる?1-Dの!」

 そら、しっとるわ。いっつも、皆の人気ものやもん。
 
 目に付かへんことあるか。

 「うん。知ってるよ。いつも皆に囲まれて楽しそうにしてるでしょ?」

 「そっかぁ・・・。見ててくれたんだ・・・。」

 やけに嬉しそうな顔で言ってきはる。

 「そうだ!優姫勉強できるでしょ?クラスで1番だったじゃん!教えてー><?」

 なんで、急に呼び捨てやねん!しかも、なんか親しく接してきはる!?

 「い、いいけど・・・。なんで、勉強教えてほしいの?
 それと、なんでアタシがクラスで1番なの知ってるの?」

 「(ギクリ)え、えぇ~とぉ、そ、それは~・・・・。」

 なんやろ?急にコイツの顔真っ赤になってる感じがするんやけど・・・。

 「えと、言いたくないなら別にいいよ~。
 あとさ、君の事なんて呼んだらいい?」

 すこし、間が空いた。困ってるんか?

 「よし!じゃあ、『隆くん』!どうどう?」

 『どうどう?』って言われてもなぁ・・・。
 
 皆の視線いたいで?そら。

 「そ、そー言う呼び方はもうちょっと仲良くなってからじゃないとぉ・・・。」

 どーしよ!これでコイツ傷ついたら、ワイんせいやろなー(汗)

 「そっかぁ、だよねー!やっぱ、シンプルに隆斗で!」

 それも、なんかいきなりやない?

 あっ!でも向こうも、急に優姫やったし。。。まぁ、ええか。

 「分かった。これから宜しくね?隆斗!」

 満点の笑顔を、向けとけばなんとかなるやろ!

 「////。(クルリと背を向け)あ、あぁあぁ、、、そだ!もうすぐ鐘鳴るから戻ろうぜ!
 じゃ、明日教えて!明日の今!え、えと、その迷惑じゃなければだけど・・・。」

 何や、変なやつ。・・・でも、コイツといると楽しいわ!

 「全然、迷惑じゃない!明日だね?隆斗も絶対来てね!?」

 アイツ顔真っ赤にして、

 「当たり前だろ。」

 って、ボヤいてった。
 
 なんか、明日メッチャ楽しみや!とことん教えてやるでーーー!!     (続)

    (変なとこあったら、教えてください。)