これまでの推移(3) バイパス手術(胃空腸吻合術) | 三毛猫の膵臓癌から逃避したいブログ 

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2013年11月 膵癌の診断 47歳男 人生絶望 なにもやる気しない 座して死を待つのみ 俺はどうしたらいいんだ! 誰か助けてくれ!

■2014年1月

正月も開け、10日たってバイパス手術の日がやってきた。

私の行ったバイパス手術とは、下図の通りであった。


空腸をぶった切る。(A1とA2がつながっていたところ)

十二指腸の先のBの部分を胃の底部につなぎ、迂回路(バイパス)を築く。狭窄した十二指腸を迂回して、Bから胃の内容物が流れる。

胆管を、空腸の端A2につなぐ。胆汁を流すためである。

その際、胆のうは、いらないから切ってしまう。

Bの先とA2の先を、A1でつなぐ。




当日、午後1時、手術室まで歩いて行った。

手術台の上に寝かされ、まず背中に脊髄麻酔の針を刺した。

全身麻酔を始めますよ、との医師の声とともに、3秒ぐらで意識がなくなった。

終わりましたよ~と起こされる。

(実際は3時間ほど経っていた)

ベットに乗せられたまま、エレベータで運ばれる。

猛烈な痛さが襲ってくる。

痛ってえ~ う~ 痛ってえ~ とうなる。

回復室というところに運ばれ、まずは痛さを除去するために鎮痛剤がうたれ、ひと心地する。

チューブ人間になっている。


鼻チューブ。

酸素マスク。

点滴。

尿管。

腹腔ドレイン。

胆管ドレイン。


しばらく起き上がれないので、尿は尿道に差した管より排出される。

吻合部から消化液が漏れ出た場合、腹腔内にたまる。それを排出するため腹腔ドレインを設置。

胆汁が流れすぎると苦しくなるため、間引くために胆管ドレインを設置。

回復室には手術日も含め4日いた。

寝たきりで、傷口が痛くなると、ナースコールで看護師を呼び、鎮痛剤を点滴に流してもらう。

鼻チューブ、酸素マスク、尿管をはずして、自分の病室に戻る。

点滴、腹腔ドレイン、胆管ドレインはついたままである。


術後5日目、3分粥を食べるが、高熱が出て中止。

胆管炎の可能性ありと診断され、抗生物質で対処。

術後8日目、3分粥再開。(ほとんど水の粥と、ペースト状のおかず)

術後9日目、5分粥。(おかずは固形)

術後11日目、全粥。(おかずは固形) 点滴終了。


食べられるようになったが、長いこと食べてなかったためか、バイパス手術で食べ物の経路が変わったためか、下痢がつづく。


ちなみに、以前の超音波検査で、胆のうポリープと小さな胆石があると指摘されていたが、

あっさり、胆嚢は切られてしまったので、その憂いもなくなった。

胆嚢は胆汁をためる機能をもち、消化のタイミングを見はらかって胆汁を放出するのだが

無くても困らないそうである。胆汁が常時ちょろちょろもれている状態になっているはずである。


母さん、僕のあの胆のう、どうしたんでしょうね。(人間の証明)