最近のういろう | 魔女たちの甘味道 ~全国のスイーツ、品評します♪~

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先日、イルミネーション日本一になっている、なばなの里に行った帰りのことである。

名古屋駅に着いて、土産など買うつもりもなかったけれど、あちこちにういろう土産が置いてあったのでつい手にしてしまった。

ういろうと言えば、真空パックに入った、栗蒸しようかん状の白、ピンク、緑、小豆色、あたりの地味な面持ちが定番であった。
しかも、食べてみると、パサパサとしていて、どこに味の中心があるかわからない、単なる練り物のような味がしていた。
ういろうは、和菓子の中でも、最も嫌いな部類に属していた。

しかし、最近は違う。

2012年あたりにお客様から頂いたういろうを食して、私のういろうへの思いは変わった。

なんと!!
ういろうの生地部分はみずみずしく、少しプルりとしていて良い食感だ。

さらに黒糖味のものは、ういろうの生地と相性がいいのか、味が濃く、羊羹とはまた違った竿物の和菓子としての地位を確立しているのではないかと思った。
(実際に食べたものは、竿状ではなかったが)


と、言うことで、店の中にはいり意気揚々と物色。
店の中に入ると、赤福が置いてありかなりそちらに心を揺さぶられたが、この間いただいたばかりなので(笑)、とにかくういろうへ。

??
夏ごろ見た商品のラインナップはなく、冬バージョンにでもなっていいのだろうか?
水ういろうが見つからなかった。

厳選して選んだ品は以下の2つ。



申し訳ないが、食い気に襲われてしまい、パッケージを撮るの忘れた。(爆)
記録をとっている者としては最悪である。


一品目は

こちらの竿物のういろう。
基本の記事はあずき味である。
やはりどうしても、白いものは避けてしまう傾向にある。昔食べた、あのまずい印象が頭から拭い去れない。
味はと言うと、しっかりと水分が保持されていてみずみずしい。
小豆の味は程よく濃く、上に乗っている栗は、歯ごたえをしっかりと残しているため、ういろうの生地の硬さに負けていない。
大変良い食感である。
お味も、あずきういろうの記事と、栗の配分が丁度良く、また甘さもちょうど良い。
これで1本500円程度なのたからコストパフォーマンスは大変良いと思われる。

次に鬼まんういろう。

開けてみて気づいたのだがこれは前にいただいたことがある。
その時もおいしいと思ったのだが今回もやはりおいしかった。
黒糖の大変みずみずしい生地の中に、芋の甘露煮が入っている。
黒糖の生地は芋の甘露煮に負けないしっかりとした甘さがあり、十分に濃い。満足である。

もう一つの白い生地の方だが、こちらは残念ながら、黒糖の生地のものよりも強いインパクトはなかった。
しかし、普通であればこれがおいしいと言うふうに思うのであろう。

食べ物を食べるときのセオリーである、「味の薄い物から食べる」という掟を破って食べてしまったのが失敗だった・・・

そんなわけで、どちらもオススメだが、私としては、「手作り栗小倉ないろ」に軍配を上げたい。
よりみずみずしく、くるっとした感触が味わいたい方は「鬼まんういろう」にされた方が良いと思う。

栗蒸しようかんがお好きな方には、「手作り栗小倉ないろ」の方をオススメする。

あくまで土産レベル菓子としての水準で。
手作り栗小倉ないろ 3.5 ★★★
鬼まんういろう3.4 ★★★

まゆみソロール記