Oxford Bookworms Libraryの「エレファントマン」を読みました。
19世紀末のロンドンを舞台に、実在した奇形の青年のお話です。
私は映画「エレファントマン」を観たことがあって印象的なシーンはいくつか覚えていますが、どんなラストだったのかすっかり忘れていました。
The Elephant Man
著者:TIM VICARY
出版社:Oxford University Press
36ページ
購入価格 350円(計8182円)
この本は、数年前にBook offでまとめて購入したうちの1冊で、STAGE1と2番目に易しいレベルでざっくりいうと英検3級レベルのようです。
こんな私にもスラスラ読める容易な文章でした。
そこで、「これがリスニングだったら聞き取れるか?」ということを意識しながら読みました。
つまり、
・知らない単語が出てきても文脈から想像する
・左から右へ読む(返り読みをしない)
ということです。
そういう意味では簡単すぎないレベルでした。
知らない単語がひとつだけ出てきました。
lighthouse
です。
エレファントマンが「お金持ってないしここ(病院)には長くいられない。
ここを出たらlighthouseか盲目の人たちの家に住みたい。」といっている場面です。
lighthouseのlightは「光」ではなくて「軽い」の方だと思ってしまったので、簡単なつくりの小さな家のことを指しているのかとな?思いました。
エレファントマンがそこに住みたい理由として
「lighthouseは周りが海で、その中に住んでいれば誰も自分のことは見ないから」
と書いてあったので、イギリスには軽い家を海に浮かべて住んんでいる人がいるんだなと想像し、でもななだかしっくりこないので結局lighthouseを辞書で調べてしまいました。
そうしたら
「灯台」でした
となると、今度は「灯台って人が住むところなの?」という疑問が湧き調べてみました。
昔は灯台守(lighthouse keeper)と呼ばれる職業の人が灯台の中に常駐し、確実に灯されるよう燃料を補給したり機械を管理したり周囲の海域の監視などをしていたようです。
生活スペースは狭く、単調で、孤立した環境だったとのこと。
19世紀に入ると、技術が進歩して自動化できるようになり、灯台守の役割は減少していったようです。
つまりこの時のエレファントマンは普通の社会生活に馴染めず、人の目を避けて生活したかったのだな、とわかります。
この本については、hanasoの佐藤先生とも話す機会がありました。
先生も映画を観たことがあるそうです。
この映画がなぜ「不朽の名作」と言われているのか、などをディスカッションしました