「ベネッセは易しすぎて冗長な気がする」
「市販の問題集のほうが安く済むのでは」
とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
この疑問にズバリお答えしましょう。
①ベネッセは易しすぎて冗長
市販の問題集と比べると、ベネッセの問題集は、「易しすぎるところ」から始まります。
そして答えを導くためのプロセスが少し長すぎます。
お子さんの学力がかなり上の場合には、無駄に感じるかもしれません。
そのような場合には、市販の問題集、又は志望校の過去問から始めてもよいかもしれません
(ただし、市販の問題集よりも、塾で使用している問題集のほうが、もっとお勧めです。次の記事にて説明します)。
②市販の問題集のほうが安く済むのでは
市販の問題集を揃えたほうが、トータルコストは安いかもしれません。
ベネッセの場合には、送料+赤ペン先生の添削のコストが含まれます。
このコストをどう見るかによります。
・保護者に作文指導の力量があれば、ベネッセの添削は不要
・お子さんのモチベーションを上げるには、ベネッセの添削があったほうがよい
お子さんの状況や、ご家庭の事情によって、判断されるのがよろしいかと思います。
市販の問題集を使うときの問題点
・各社で問題のレベルが様々
・問題が別の問題集と丸被りすることがある。
ベネッセの5年生と6年生の問題を積み上げると、これくらいの量になります(情報誌は抜かしています)。
冗長な作りになっているとはいえ、それなりのボリュームがあることが分かります。
公立中高一貫校対策の市販本で有名なのは、「東京学参」と「朝日小学生新聞」のシリーズです。
【東京学参シリーズ】
↑上記5冊を積み上げるとこんな感じです。
【朝日小学生新聞の学習シリーズ】
↑社会の問題集は購入しませんでした(社会分野はベネッセ講座や他の問題集で充分と判断したため)
↑出版年度は古いですが、同じ朝日系でこのような問題集もあります。
↑上記の問題集5冊を積み上げると、こんな感じです。
【その他市販の問題集】
市販の問題集を使う場合の問題点として、
各社で問題のレベルが様々、ということです。
出版社を跨いだ客観的な難易度が分かりません。
どの問題集・問題から手を付ければいいのか、分かりにくいのです。
その点、ベネッセは、5年生講座4月号から6年生講座1月号まで、難易度が徐々にアップするような作りになっています。
ゴールまでの道筋をイメージすると、このような感じです。
ベネッセの場合、難易度順になめらかな曲線になっています↓。
【ベネッセの場合】
市販の問題集を使った場合、問題集によって難易度がバラバラです。
【市販の問題集の場合】
一番効果が高いのは、難易度順に問題を解くことです。
市販の問題集を使う場合、出版社を跨がって問題を難易度順に並べるのが、非常に困難なのです(客観的な難易度基準がないため)。
市販の問題集を使う場合の、もう一つの問題点は、
問題が丸被りすることがある
ということです。
ベネッセも、市販の公立中高一貫校対策問題集も、過去問をベースに問題が作られています。
ベネッセの教材をこなした後、上記の市販の問題集を使用しましたが、被っている問題が多くて、無駄なページがかなりありました。
「またセイヨウタンポポとカントウタンポポの違いの問題か」
というようなことが、頻繁にありました。
つまり、複数の出版社の問題集を使用する場合、とても効率が悪いのです。
その点、ベネッセの講座に限れば、問題の被りがありません。
↑ベネッセと上記の市販の教材を積み上げるとこれだけの高さになります(ただし、被っている問題がかなりあります)。