目覚ましが鳴る前に、まず私が起きた。
物音に気付いたのか、そのあと長男が起きる。
早めに起きたから、長男はコタツに入ってフラッシュ暗算をやる。
朝ごはんを食べ、最寄駅に向かう。
とうとうこの日が来た。
なんだか、受験勉強する毎日が当たり前になりすぎてて、本当にこの日が来るんだな、と思ってしまった。
長男は、帰ったら遊べる!と楽しいことを考えている。
学校に向かう時の太陽が、やけに眩しく感じる。
「問題には線を引いて、誤字脱字がないか見直して。」と言いたかったけど、ぐっと堪えた。
「大丈夫だから。」笑顔で見送った。