ふいに思い立ってストリートビューで実家周辺を見た。
実家の最寄り駅は再開発が進んでいて 何もかも変わってしまっていた。
本当に変わってしまって 駅周辺のお店は元より 実家近くのいつも母が買いに行っていたあのお肉屋さんも八百屋さんも私がよくお使いに行ったあの店もこの店も道路拡張できれいさっぱり無くなっていて 何だか泣きそうになった。
でも 一番切なくなったのは １９歳で亡くなった友人宅の入り口に手すりが設置されていたこと。
小さい頃から何度も遊びに行っていた今は もう誰も住んでいない雨戸の閉まった家の入口に 私の知らない手すりが付いていた。
友人のお母さんは 私の知る限り本当の意味で一人暮らしで癌で入退院を繰り返してしていたけれど 入院する時は自分で荷物を持ってタクシーで行くと言っていた。
結局 私は何か手伝ってあげることも 病院にお見舞いに行ってあげることさえも出来なかった。
本当に私は あちらの世界に行ったら 謝らなきゃならないことばっかりだなと思いましたよ。