ホスピスとは、元々は中世ヨーロッパで、旅の巡礼者を宿泊させた小さな教会のことを指した。そうした旅人が、病や健康上の不調で旅立つことが出来なければ、そのままそこに置いて、ケアや看病をしたことから、看護収容施設全般をホスピスと呼ぶようになった。 (Wikipediaより)
父が入院したホスピスは病院に併設された施設でしたが、そこは元々、キリスト協会が始めた病院だそうで、敷地内には協会があり、ホスピスは病院の正面玄関と協会の間を抜けた先にあります。
ホスピスのエントランス前にはマリア像があり、エントランス内にもマリア様が描かれた宗教画かけられおり、ホスピスのスタッフも協会のボランティアの方がいろいろな仕事をされているようでした。
エントランスを抜けるとそこは無機質な病院の風景を見慣れた私が戸惑うような木をふんだんに使った・・・大きなペンション、もしくは小さなホテル・・・そんな建物で、匂いも病院のそれではなく、本当に旅館のようで、いったい私は自分がどこに迷い込んでしまったかと思ってしまうような場所でした。
更にラウンジと呼ばれる空間は まさにホテルのラウンジそのもので天井はドーム型で周囲は開閉の出来るガラス扉に囲まれた開放的な空間でグランドピアノが置いてあり、大きな暖炉もありましたが、さすがに暖炉はヒーターとかそういうものが入るのでしょうね。
そして驚いたことに 何と!ラウンジは週末の夜にはバーになるそうです!バーです!お酒を飲む あのバー!
お部屋の注意書きには『飲みすぎに注意しましょう。』と書いてありました(笑)
本当にここは患者さんが何をしてもいいのです。
出前も取れます。
泊まっている家族のためのキッチンもあり、冷蔵庫や食器もおいてありました。もちろん、家族と一緒のものを患者さんが食べてもOKです。
さすがに喫煙は敷地全体が禁煙のようですが、父のお隣の部屋の70代と思われる男性は建物の外でタバコを吸いながら 「僕は不良患者なんですよ♪」 と笑っておられました。
エントランスを出てすぐのところでパジャマ姿のまま堂々と吸ってるところをみると喫煙も黙認されているようでした。
ラウンジの近くにはお祈りをするお部屋もありました。
つづく