最近、やたらに実家のことを思い出してた。
結婚前に両親と私の3人で住んでいた頃の実家のことではなく、私が小学生の頃の実家。
その頃はあの家に私たち3人と父の両親、それに父の一番下の妹の6人で住んでいた。
6人で住むには狭い家だったけど、周りには空き地も多くて裏の小さな川の土手にはいろいろな草が生えていて春の日曜日には母と叔母と私でヨモギや土筆やセリなんかを摘んでおひたしにしたり、料理好きの叔母が草もちまで作ってくれたりした。
大晦日の夜は6人でギュウギュウにコタツに入って紅白を見て、母と叔母が作る年越しそばを食べた。
あの頃のみんなで狭い家でワイワイ暮らしてた時のことを何だかやたらに思い出し、あの頃に帰りたい・・・あの家に帰りたい・・・と、息子のオムツを替えながら、食事の支度をしながら、買い物をしながら、ふと気が付くとそんなことを思ってた。
これって、何だろうな・・・私の死亡フラグ
それとも、現実逃避
私、認知症になったら「家に帰ります。」とか言って徘徊するんだろうけど、私が帰りたい家はあの祖父母も叔母も一緒に住んでたあの頃なんだろうなぁ。
ハッこ、これは認知症の初期症状
そんなことを思っていたら、叔母が亡くなったと従兄弟から電話がありました。
あぁ、叔母が亡くなったのか・・・だから、あんなことを思い出したんだな、と思い・・・
あれ? 私があの頃のことを思い出してたのは数週間前からのことだから、叔母が亡くなったこととは関係ないのかな、と思い直し・・・
でも、気になって、従兄弟に叔母の最期はどんなだったのか聞いたら・・・・
「一ヶ月くらい意識不明だったんだ。」と。
そっか~~~~~!
叔母は私のところに来てたんだ!!
数年前に脳梗塞になって体が不自由だったけど、意識がなくなって自由に動けるようになったから私のところに来てくれたんだ
息子のことがあって、遠くに引っ越した叔母に会いにいけない私のところに叔母の方から来てくれてたんだ
だから、一緒に暮らしてたあの頃のことをあんなに思い出したんだ
す~んごく納得しました。
納得した途端、私は父とは10歳以上も歳の離れたその叔母のことがが大好きだったことを思い出し、あれからず~っと大好きだったことを思い出し、泣けて泣けて・・・。
今日、叔母の告別式でした。
私は昨日のお通夜にも今日の告別式にも行けませんでしたが、昨日も今日もずっと叔母のことを思い出していたので、昨日からず~っと叔母と会っていたような気がします。
もちろん、若い頃の叔母ね
そして、今、あの頃の実家のことを思い出しても、数日前までのあの頃に帰りたくて帰りたくてしょうがないという気持ちはなくなりました。
ちょっと、不思議な感じ