夫の母の突然死についてです。
まずはここから書かなければならないのです。
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2005年1月26日
この日、私は仕事が遅番の日だった。
遅番の仕事は終わるのがシフトでは6時のはずだけれど、6時の金庫チェックとレジ上げという仕事もしなくてはならなかったので、どんなに頑張っても7時にならないと仕事は終わりませんでした。
ところがこの日は入力する伝票の枚数も少なく、伝票入力中に他の仕事が入って中断することも無く、何だかサクサクと仕事が進み、ほとんどの仕事が5時半には終わってしまった。
こんなことは滅多にありません。
「店長!もう、伝票、終わっちゃいました~!」
「おー!珍しいなぁ。じゃ、後は俺がやるから帰っていいよ。」
「そぉっすか~♪すみませんね~♪ ではお言葉に甘えて帰りま~す♪」
「おつかれ~!」
「は~い!お先に失礼しま~す!」
私は「遅番なのにこんなに早く家に早く帰れるなんて何だか嬉しいな♪」と浮かれながら事務所を出ました。
これが自分のパート生活最後の日になるなどとは思いもせずに・・・。
家に着くと今日は帰りが遅いと言っていた息子が先に帰っていて作っておいたカレーを食べていた。
聞けば学校帰りに買い物をして来るつもりだったけれど、お腹も空いたし何となく面倒くさくなって帰って来た、買い物は明日にすると言う。
カレーを作っておいて良かった(^^)。
そして、私がカレーを食べ終わる頃、夫が帰って来ました。
この日、夫は隣の県まで出張で帰りは遅くなるかもしれない、夕飯も食べてくるかもしれない、と言っていたのに。
聞くと会議も思ったより早く終わり、夕飯の誘いも何となく面倒くさくなって断ったら電車の乗り継ぎも面白いようにスムーズで、こんなに早く家に帰って来れちゃったという。
カレーを作っておいて本当に良かった(^^)v
時刻は7時。
今日は本当だったら今頃は誰も帰って来ていないはずだった我が家。
「私、遅番の日にこんなに早く帰れたのって初めて♪」
「俺なんか電車もバスも俺のこと待ってるみたいに止まってて、俺が走って乗るとすぐに発車するんだよ♪」
寒いホームで少しも待つことも無く、家も私が先に帰って来てたためテーブルに着くと待つことなく熱々のカレーが出て来て夫は機嫌が良かった。
そして、夫がカレーを半分食べるか食べないかの時、玄関のチャイムが鳴った。
それもピンポ~ンという鳴らし方ではなく続けざまに押す音。
ピンポンピンポンピンポン!!
(今頃、誰だろう? すごい押し方だな・・・)
こんな暗くなってから、しかもこんな押し方のチャイム、私一人の時だったら恐る恐るドアホーンの受話器を取るだろうけれど、今は夫も息子も居る。
私は迷うことなく受話器を取った。
「はい・・・」
「ちょっと来てくれ!!」
受話器の向こうで舅が叫んだ。