1992年の秋、あの夜のことを、今もはっきり覚えている。
テレビの画面越しに映るのは、全国で名を知られた霊能者、宜保愛子さん。
彼女が静かに口を開いた瞬間、スタジオもお茶の間も、空気が変わった。
「砂漠の国で、大地が泣いています」
誰も意味を理解できなかった。
司会者が言葉を探している間にも、宜保さんは淡々と語り続けた。
あれから数年後、エジプトで大地震が発生し、多くの命が奪われた。
その映像を見た時、あの夜の言葉が頭から離れなくなった。
だが、それは始まりに過ぎなかった。
2011年、東日本大震災。
さらに2020年、新型コロナウイルスの世界的流行。
振り返れば、彼女が示した三つの予言は、すべて現実となっていた。
ここまでなら、偶然と片付ける人もいるだろう。
だが問題は、その先だ。
近しい関係者によれば、テレビでは一切触れられなかった
「最後の予言」があったという。
それは2025年に起こる出来事で、
スタッフの間でも放送を見送るべきか意見が割れたほど、
衝撃的な内容だった。
今になって、その全貌が明らかになろうとしている。
そして私は、その記録を手に入れてしまった。
☆1992年エジプト地震予言の奇跡的的中と科学者を驚愕させた精度☆
1992年10月。
その日のテレビ番組は、いつもと違う空気をまとっていました。
スタジオに現れた宜保愛子さんは、普段の柔らかな笑みを見せず、
どこか沈んだ表情をしていました。
メイク室でも終始口を閉ざし、スタッフが軽い世間話を振っても、
短くうなずくだけ。
メイクアップアーティストの女性は、後にこう語っています。
「突然、小さな声で“何かが来ます”と言ったんです。
その時、手が震えてしまって……ファンデーションのパフを
落としてしまいました」
本番が始まると、照明が少し落とされ、
スタジオ全体に妙な緊張感が漂いました。
共演者たちは笑顔を作っていましたが、
視線は明らかに宜保さんに集中していました。
やがて、彼女は静かに目を閉じ、深く息を吸い込みました。
数秒後 -。
「砂漠の国で、大地が泣いています」
その声は震えていましたが、はっきりとした響きがありました。
出演していた地質学者は、困惑の笑みを浮かべて反論します。
「エジプトのような地域で地震はありえません。
アフリカプレートは安定していて、地質学的に活動的ではないのです」
その言葉に、スタジオの一部では小さな笑いが漏れました。
しかし宜保さんは、まったく動じません。
視線を宙に固定したまま、さらに言葉を重ねました。
「多くの方が犠牲になります」
当時の科学常識では、これは荒唐無稽な発言でした。
過去100年間、エジプトでマグニチュード5を超える地震は
一度も記録されていなかったのです。
ところが、収録現場の裏では奇妙なことが起きていました。
音響スタッフはこう証言しています。
「霊視に入った瞬間、スタジオの温度が急に下がったんです。
マイクのレベルメーターも、声を出していない時にピクリと動く。
まるで何かが電波をかき乱しているみたいでした」
放送はそのまま進行しましたが、
オンエアでは大きくカットされた部分がありました。
宜保さんは霊視の最中、こう口にしていたのです。
「ピラミッドの側で古い魂たちが泣いています。
現代の人々に警告を発しているのです」
スタッフの判断で、これは放送に適さないと判断され、
編集で削除されました。
あまりにも具体的で、生々しい内容だったからです。
その予言からわずか数日後 -1992年10月12日午前3時9分。
世界中のメディアが、一斉に衝撃的なニュースを報じました。
エジプト・カイロ南西部でマグニチュード5.8の地震が発生。
560人が死亡し、10000人が負傷。
日干しレンガの古い住宅は次々と崩れ落ち、街は悲鳴と埃に包まれました。
まさに、宜保さんが言った「多くの方が犠牲になります」という言葉の通りでした。
専門家たちは一様に驚きました。
あれほど「ありえない」と断言していた地質学者でさえ、
コメントを控えたままだったといいます。
この出来事は、宜保愛子さんの「三大的中予言」の
ひとつとして語り継がれます。
残り二つは、2011年の東日本大震災と、
2020年の新型コロナウイルスの世界的流行。しかも、これらはいずれも放送当時は半信半疑で受け止められていました。
そして、さらに奇妙なのは -。
関係者の証言によれば、このエジプト地震の予言は、彼女が生涯を通して
語った「最後の予言」への布石に過ぎなかったということです。
ある元番組ディレクターはこう打ち明けました。
「放送されなかった別の予言があったんです。場所も、年も、そして具体的な状況も……彼女ははっきり言っていました。
でも、あまりに衝撃的で、放送すれば社会が混乱すると思った」
その未公開予言は、2025年を指しているといいます。
時期が迫る今、ネット上では「封印された予言」が何を意味するのか、
憶測が飛び交っています。
中には「日本の特定の地域を示していた」という証言や、
「地震ではなく、別の形の災厄だった」という噂もあります。
ただ一つ確かなのは、これまでの三つの予言が全て現実になったという事実です。
偶然と片付けるには、あまりに的中の度合いが高すぎます。
あの1992年の夜、照明の落ちたスタジオで響いた
「砂漠の国で大地が泣いています」という声。
それは単なる一場面ではなく、今に続く長い警告の始まりだったのかもしれません。
2025年 -。
あの日カットされた映像に映る宜保さんの表情を、
私は何度も思い出します。
あれは未来を見てしまった人間だけが持つ、
どうしようもない重みを背負った顔でした。
そして今、その未来は私たちの目の前まで来ています。
