シドニーでは先週末からすっきりしない天気が続いている。雨が降り続いているわけではないが、厚い雲が空を覆いくもり、たまに少し日差しが出てきたと思うと雨がパラパラ。

 

おかげで洗濯物を外に干すこともできず、部屋干しでも乾きが悪く、洗濯物が乾いたとしても少し匂ったりもするゲッソリ 日本の梅雨を思わせるじめじめな毎日が続いている。

 

来週はClimate Action Week Sydneyというイベントで、ちょっとしたプレゼンをしなくてはならず、今日は在宅で練習をしていた。以前にも書いたが、人前で英語でのプレゼンはいつも冷や汗ものあせるあせる

チューリップ黄チューリップ赤チューリップ黄チューリップ赤チューリップ黄チューリップ赤

 

さてそんな中、今日の昼過ぎ。わたしの携帯に1本の電話がかかってきた。クイーンズランド州のイプスウィッチからとなっている。知らない番号からだったが、電話に出た。

 

知らない番号からの電話にでるのは確かにリスクが高い。確かにキャッチセールスや詐欺まがい電話もある。けれど、本当に用事があってかかってくる電話もあるからだ。

 

電話に出ると、銀行からだという。親しい友人がイプスウィッチに住んでいて、イプスウィッチに銀行のカスタマーサービスがあるとはまず考えずらい。かなり強いなまりのある英語で「わたしのクレジットカードから$200ドルの怪しい引き落としがあったので、その取引についてわたしに確認する必要がある」という。かなり怪しいと思い、どこの銀行かと訪ねると、ある銀行の名前を挙げた。「その銀行との取引はない」というと、焦る男。

 

なまりが強くてあまり英語が聞き取れなかったので、どこの銀行かともう一度訪ねると、わたしの使ってる銀行の名前をあげた。どのクレジットカードが使われたのかを尋ねると、男は適当にそれらしいカード番号をいった(わたしのクレジットカード番号とは違ったが、自分の番号は当然教えなかった)。「ふーん、それでその怪しい引き落とし先が誰なのか」と尋ねるとはっきりした答えは返ってこない。

 

電話の向こうの男は、その$200ドルの引き落としがわたしによるものか再度確認するふりをし、わたしは心当たりはないと答えた。わたしの個人情報は漏れていると言い(確かに電話番号を知っているわけだから)、ネット環境などを聞いてきたが、そもそもその男が言うように、わたしが普段使っている自宅や職場のネット環境を考えると、そこから情報が漏洩したとも思えない。個人情報が洩れているならどうすればいいのかこちらから問うとまたもや口ごもる男。

 

電話をすぐに切らず、ここまで会話を長引かせたのには、以前本当にわたしのクレジットカードの不正利用があったときに、利用している銀行から電話がかかってきたことが数回あったから。但し、今回のこの男の話し方や対応からして、本当の銀行から電話ではないことは明らかだった。

 

オーストラリアは多文化国家なので、銀行のカスタマーサービスの人々もなまりのある英語を話すが、こういった場合の対応の研修を受けているので対応がプロフェショナル。なので、この男のような対応は絶対にしない。

 

すると、「サイバーセキュリティ―担当に変わります」という男。次に出た男の声を聞いて絶対に詐欺だと確信。「自分からわたしの使っている銀行に問い合わせの確認をするから心配無用」とだけ言って電話を切った。

 

その後すぐに銀行のカスタマーサービスに電話電話 かかってきた電話番号を言うと、銀行とは全く関係ない番号だと告げられた。自分の口座をチェックするも、別に被害は確認できなかった。

 

わたしはそもそもこの電話を信用していなかったので、この男たちの狙いには引っかからなかった。けれど、カードの不正利用があったなどと言われると、慌てて信用してしまい、個人情報を教えてしまう人もいるんだろうか・・人の弱みに付け込んで・・・許せぬ手口 ムキー 

 

オーストラリアでも、クレジットカードの不正利用やこの手の電話をつかった詐欺が横行している。また怪しいリンクが付いたショットメッセージが送られてくることもあり、犯罪方法もどんどんと進化している。残念ながらますます他人を信用できない世の中になっている。

 

自分も含め、ほとんどの人は週の多くの時間、心身をすり減らして仕事し、頑張って日銭を稼いでいる。他人をだまして簡単にお金をかすめ取ろうとするのは本当にやめてほしい。