1月26日の金曜日の今日は、オーストラリア・デーという国民の祝日だ。いわゆる建国記念日である。
建国記念日といっても、それはあくまでも英国の植民地オーストラリアとしての歴史が始まった日であって、約6万年前から大陸に住んでいたアボリジニの人々の虐殺や苦しみの歴史が同時に始まった日である。
古き良き英国系白人オージーであるお隣さんは、家の前にオーストラリアの国旗をちょこんと掲げていた。
政治的な立場で人々の意見は様々だが、私の周りでは、こういう理由もあって伝統的なオーストラリア・デーを祝う人はいないと思う。
私は仕事でアボリジニの人たちとも一緒にプロジェクトをやっているし、何しろオーストラリア人ではないので、この日に何の思い入れはない。
でも休日は休日。素直にありがたい
シドニーには昨日から熱波が到来し、今日は猛暑となった。結局、気温は39℃にまで… 窓を開けると熱風が入ってくるのみ。
何回かブログにも書いたが、私の家にはエアコンも扇風機もない。
ビーチは朝から激混み。けれども、こういう日はビーチも熱風の上、人もものすごい。
冷房のある場所に避難しよう…ということで、先日のブログで書いたように、交換するベットマットレスをいろいろ試すべく、イケア(IKEA)へ行ってきた。
イケアは、庶民や学生でも手ごろな値段でおしゃれな北欧家具やインテリア雑貨が買えるメーカー。オーストラリアではかなり人気が高い。
オーストラリアで安価に家具を手に入れる方法として、セカンドハンド(中古家具)が一般的だけれども、高級志向でもない限り、誰でも1つや2つ、イケアの製品を持っているのではないだろうか。
断わっておくが私はイケアの回し者ではない。けれど、自分みたいに場所を転々としてきた者は必ずお世話になっていると言っても過言ではないのかも。
16年前にブリスベンに来たとき、イケアでシェアハウスの部屋に置くベットや小物をそろえた。当時は配送サービスがひどくて、自分で家具を運んだり手に血豆をつくってベットを組み立てたりしたが、今ではオンラインショップや配送サービスが充実してさらにパワーアップしている。
ドイツ、日本を経由して、5年前にシドニーに戻って来て…、家財道具をまたほとんど1から揃えなくてはならず、行ったのはイケア。
シドニーには3店舗あり、私が行ったのは、シドニー空港の隣にあるTempe店。シドニー空港に着陸する飛行機がほぼ真横を通過する。なかなかの迫力だ。
イケアの店舗は、日本でも同じだが郊外型の大型店。ショールームのようにインテリアが展示されていて、見て回るだけで楽しい。
そしてもう一つのイケアの目玉と言えばカフェテリア。
ここでは、リンゴンベリージャムとマッシュポテトが添えられた伝統的なスウェーデン・ミートボールが手ごろな値段で食べられる。
日本のイケアでも同様のようだ。
ベットマットレスを決めて、ショールームをチェックして、ミートボールを食べて、デザート(チョコムース)とコーヒーまでしっかり頼んで・・
(ミートボールの写真は食べるのに真剣すぎて取り忘れました)
イケアはいつも家族連れの目立つ場所だが、広いカフェテリアをよーく見ると、パソコンを持ち込んで仕事や勉強をしてる人が多いことに気づく。
カフェテリアには、親切にもテーブルの横にパソコンや携帯充電にも使えるコンセントまであって、コーヒー(2.5ドル)やソフトドリンク(2ドル)が飲み放題。
日本ではファミレスやインターネットカフェで一般的だけど、シドニーで飲み放題のドリンクバーって私が知る限りほとんどない。
シドニーには冷房のない家が多いから、私みたいにきっと家に冷房がなくて逃げてきた人たちに違いない
あっという間に時間がすぎ、午後になって涼しい風が吹いて一気に気温が下がる。今では24℃まで下がって気持ちのよい夕暮れとなっている。