母から桜の写真が送られてきた。東京は今週桜が見ごろだったとのこと。2007年に日本を離れてから、残念ながら桜の時期に帰国することが今日までかなっていない。
先日、フェイスブックを見たら、6年前の2017年3月25日に、ドイツ南西部の村Gimmeldingenで開かれたアーモンドの花祭りに行った際の思い出が出てきた。
アーモンドの花は桜にとても似ている
ドイツでは桜もあちこちに植えられていて、春になると桜の花を見かけた。時期的には、5月の上旬だったと思うが、ヨーロッパは長い冬が終わると4月になって一気にありとあらゆる花が開く。それはそれは幻想的な光景となる。
2015~2017年の約3年間、働く機会があり、ドイツに住んでいた。
結局、ドイツ語習得もままならず、オーストラリアが大好きだった自分は、オーストラリアに戻ってきた。でも仕事の面だけを考えると、ドイツの方があっていたとは思う。
実は今の職場の上司もドイツ人(雇ってくれて感謝)。気が付くとドイツ人の友人も多い。
よく言われることだけど、日本人とドイツ人は、まじめであること、正確であること、信頼性を重視すること、時間を守ること等、似ている点が多く、一緒に仕事をするならオーストラリア人に比べて断然やりやすい。
チームで働くときも、一人一人の役割、成果物、期限などをきっちりと決めて仕事をするから自分的にはわかりやすい。
働き者の人も多く、むしろワーカーホリック気味な人も何人も見てきた。但し、ドイツでは休暇は6週間あって、休みの期間は一切仕事はしない。オンとオフの切り替えはできている。
だから日本で育った自分の場合は、前の職場でも今の職場でもドイツ人の上司に評価されやすいと思う。一方でオーストラリア人の上司には全然受けがよくなかった。
オーストラリアで高い評価を受ける人物は、まず愛嬌がいいこと、みんなをまとめる能力があること、ジョークのセンスがあること…実力の前にそんな感じがする。遅刻だとか、期限を守らないとか、言ったとおりのアウトプットと違うだとか、ドタキャンだとか、信頼性に関する問題は評価にあまり関係ない。
実力があっても無口だったりアピール下手だと、ドイツでは問題ない(実際愛想のない人が多い)。けれどオーストラリアではかなり不利だと思う。実際に、オーストラリアでは愛想もよくて表面的には偉そうなことを言ってても、実際は仕事ができないとか、仕事をやらない人ってのもいるので要注意。
チームで働くプロジェクトは特に要注意
オーストラリアの教育では子供の意思を尊重して好きなことを伸ばす。とてもいいことだけど、大人になるとどうなると思う
チームで働くときは、日本人の目から見るとそれぞれが勝手に自分の好きなことを言って、しているだけにように見えて、みんなをうまく束ねられるリーダーがいないと、とても困ったことになる。
一方で自分の上司の仕事のやり方が苦手な同僚も多いようだ。柔軟性があまりないこと、意見をはっきりと言いすぎること、確かにこれもドイツ人のスタイルだ。
今の職場はざっとオーストラリア人およびアングロサクソン系(イギリスやアイルランドからの移民)が70~80%、それ以外が20~30%くらいか。大学ということで、海外経験や外国人も多く、文化の違いには寛容で理解度の高い人が多く、海外からの移民でも働きやすいほうだと思う。
但し、やはりリーダーシップチームというか、長いこと職場にいる人は白人オーストラリア人が多く、こちらの意図が通じずらいと感じることがある。日本人同士でも難しいのに、文化が違うんだから仕方ないのだが。
そういえば今週、ある点でチームリーダー(50代オーストラリア人白人男性)に意見する機会があった。向こうは、理解しようと努力してくれたが、日本人の女がわけのわからないことを言ってると思ったろうね・・、マイノリティの観点てわからない人にはわからないのね、と改めて思い知らされたので、その話はまた別にしたいと思う。
在宅の金曜日の今日。仕事後に秋の海に泳ぎに行く。風も少し冷たく感じるとともに海の水も冷たく感じた。日曜からいよいよ冬時間に戻る