シドニーのみならずオーストラリアの主要都市では深刻な住宅不足が起こっていて、家賃の値上がりが半端ないかなり異常な状況に陥ってる。

 

最近は友達と話してても、同僚と話してても誰と話してても結局この話題になってしまうくらい深刻だ。

 

今日はあえてこの難しいテーマを取り上げることにする。

 

というのも、お天気に恵まれた今朝晴れ、洗濯物をアパート(日本でいう共同住宅)の住民が共同で使える庭スペースに干そうと外に出たら、階段ホールにずらーっと行列が出来てた。ざっと外で待っていたのが15人ぐらい。

 

自分の向かいの部屋の内覧会だったのだ。

 

ネットで調べたら、確かにこの物件は今、賃貸者募集中で、その家賃を見て目をむいたガーン。今自分が借りてる家賃より40%くらい高い家賃で広告されてた…。

 

まず誰が長期的にこの家賃を払えるのかって話。

 

コロナが終わって(オーストラリアでは)、海外からの長期滞在者、留学生、移民が戻ってきて、しかも南半球が夏波になって、最近のシドニーの賃貸状況はすべてこんな感じだ。

 

先週、うちの研究所を日本のある研究者さん達が訪れた。その方たちは4か月間シドニーの大学に滞在してるのだが、部屋探しが本当に大変だったこと、払ってる家賃を聞いて本当に驚いたゲッソリ滝汗。それしか選択肢がなかったとのこと・・・。

 

特に自分の住んでる地域はシドニーの中心街へも通勤出来て、ビーチもすぐ近くで大大大人気波。不動産屋や大家はこれに乗じて家賃を爆上げアップ

 

自分が幸いなことにこの素晴らしいアパートをいい価格で借りられたのは、コロナのロックダウンがちょうど終わった頃だったから。

 

当時オーストラリアはまだ国境が開かれておらず海外からの観光客やビジターはほとんどおらず、不動産は空き家が目立ち圧倒的な借り手市場で、状況は全く違っていたこともあり。

 

但し、こんな状況なので家賃値上げの通告がいつ来るのか内心冷や冷やあせるしながら暮らしてることも確か。幸い先月の契約更新の時それはなく、大家さんは結構良心的な方だと推察される。

 

このような状況なので、ある日突然、大家の都合で家を出なくてはならなくなって(こっちでは大家が住宅価格の変動によって家を売ったりするので結構よく聞く話)、次の家が見つからずホームレスになったという話をニュースでぼちぼち見かけたりもする…。

 

特に収入の面で不利な中年女性が突然ホームレスになるケースが多いことがニュースで取り上げられていて、全く他人ごとに思えない。

 

オーストラリアの住宅政策はこれまで市場に大きく頼ってきたが、住宅が投機対象となり異常なまでの住宅価格の上昇とそれに伴う家賃上昇が起きてるわけで、ここまでくると、もう政府が介入しないとダメな状況に来ていると思う。

 

今朝は友達と近くのカフェでお茶コーヒーして、そのあと海でひと泳ぎうお座。水がひんやりしてて気持ち良い。