大切な存在を亡くし、重たい鉛を身体に押し込まれたように
どんよりとした気持ちですが、それでもお腹は空くしトイレにも
行くし、テレビを見てくすりと笑ったりもします。
生きるとはそういうこと。
夫は会社へ娘は学校へ・・いつも通りの日々を
過ごしています。
そのうちにマカロンがいないことにも慣れるでしょう
振り返ってみれば、今まで私は本当の死を見たことが
ありませんでした。
祖父母も私が病院へ行ったときはすでに亡くなっていたし、飼っていた
猫たちも朝見たら死んでいたというふうに・・・
本当に目の前で命が消えていく瞬間を見たことは
やはり震えるくらい怖くてショックでした。
17年間可愛がられて最期は飼い主の腕の中で
息絶えたのだから、それは犬にとって幸せなことと
いう人もいます。でもそれは人間の勝手な解釈ですよね。
マカロンが死の瞬間目を見開いて「クーン」と大きく鳴いたこと
臆病な子だったので「怖いよ、嫌だよ」と言っていたのでは
ないかと思うのです。
何もしてあげられなかった・・と
できることなら虹の橋(亡くなったワンコたちが行くと言われている楽園。そこで飼い主を待っていてくれるそうです)
まで付き添ってやりたい。
無神論者のくせにですが・・
こうしてパソコンを叩いていると、かまって欲しいのかいつも私の足元をつついてきました。でも、もうそれもありません。
外に出かけるとマカロンが待っているから早く帰らなくちゃと思い、ああそうだもういないんだと気付きます。
もうスーパーで鶏ササミを買う必要もないし、急いで家に帰る必要もないのです。このままどこかに行っちゃおうかな・・なんて思ったりします。
寂しいだけでなく、後悔やらいろいろな思いが交錯するけれど、でもそれでも生かされている限りは、やはり前を向いて行かねばと思います。
私はマカロンと過ごした17年とても幸せでした。
マカロンはどうだったのでしょう?いつか会えたら聞いてみたいです。