母がコロナに罹り、
その4日後に肺炎で入院しました。
その時に医師から聞かれた言葉です。
「延命治療は希望しますか?」
それは今まで同居している義母の入院時にも毎回訊かれていたので、
ある意味、訊かれ慣れている?言葉なので
即答で「私は希望しません。」と言いました。
が、
「でも兄の意見を訊かないとお返事できません。」と答えました。
一緒に住んでいて、
いつも母の面倒をみている兄の意見が一番大事です。
でも兄も母の看病をしている中でコロナに感染してしまったので
母の入院時に病院に来るわけにもいきません。
そこでメールで確認したところ、
「とりあえずは『する』でしょ」と。
兄の意見を尊重して延命治療を希望することを医師に伝えると、
「ここ(病院)には手がたくさんあるので延命治療はできるんですよ。
希望するならしちゃいますよ。
でも、そうすると肋骨は折れるし、
一生チューブが身体から外すことができずに寝たきりになるんですよ。
それでもいいんですか?
よくご家族で話し合ってください。」と言われました。
私は母の延命治療は望まないという考えでしたが、
なんだか医師の言い方にちょっと抵抗がありました。
『延命治療するの?マジで??90歳なのに?信じられないわ。』
っていう感じに聞こえたのです。
それに入院中に母の調子がすごく悪く感じたことがあり、
その時は心から『死なないで欲しい』と思いました。
やっぱり延命治療をしてもらって
ただ息をしているだけでもいいから生きていて欲しいと思いました。
それが母を苦しめることになるかもしれないけれど。
子供のエゴかもしれないけれど。
その後、おかげさまで母はまだ入院中ですが回復に向かい、
兄もコロナから復活し仕事を開始しました。
実家のコロナ騒動の間、
私はコロナに罹患している母のおむつ交換やらで
毎日実家に通いましたし、
入院中の母のお見舞いも行き、
コロナに罹っている兄と一緒に車に乗ったり
兄の様子を見に実家に行ったりもしたので
超超超超濃厚接触者でしたが、
私ももちろん私の家族にも感染させるわけにはいかないので
体中の消毒、二重マスク、ヘアーキャップもして感染しないように気をつけました。
そのおかげか、
もしくは9月にコロナ感染しておいた?(笑)おかげか
今回は感染せずにすみました。
認知症になる前に母と延命治療のことなど、
母の希望や気持ちを聞いておけば良かったと思いました。
義母からは聞いているので義母に関しては
延命治療はしませんと言い切れるのですが、
でも実際そのような場面になると
やっぱり心は動いてしまうものかもしれないですね。