今日は実家に主人と行きました。

 

兄はお正月休みが明けて今日から仕事だったので留守。

母は兄から今日私が来ると伝えられていたらしく、

私たちが10時ごろに着くと

すでにおでかけする支度をして待っていた様子で、

とても不安そうな顔をして、

 

「今日、誰も来ないのかと思ったよ。

 来るって聞いていたのに、

 それが私の勘違いだったのか、

 私がボケちゃったのかと思ったよ。」と。

 

私は今日実家の晩御飯の準備をするつもりだったので、

その買い物をしてから実家に行ったため、

ちょっと到着が遅くなってしまったのでした。

 

母は認知症なのに、

兄から聞いた『今日私が来る』ということをしっかり覚えていて

それを楽しみにしていてくれた気持ちとか、

でもなかなか来ない、自分が間違えたのかという不安な気持ちとか、

そんな母の気持ちを考えると母のことがとても愛おしく感じました。

 

今日の母は調子がいいようで、

出かける車の中で、

「〇(娘)ちゃんは今日一緒に来なかったの?」と母が訊くので

「私が家を出る時にまだ寝てたよ。だから今日まだ〇に会ってないのよ。」と答えると、母は笑っていたのですが、

それから2時間ほど経った車の中で、

「〇ちゃん、今頃、起きて(私たちに)置いて行かれたって思ってるかも。」と母が言ったのでびっくりしました。

調子の悪い時、一番かわいがっていた孫のはずなのにその名前が出てこなくて違う名前を言ったり胡麻化したりしていたのです。

なのに今日は娘の名前ももちろん、2時間も前に話したこともきちんと覚えていてくれたのです。

兄がこの長いお正月休み中に毎日あちこち連れて行ってくれていたおかげかもしれません。

 

もちろんずっと調子がいいわけではないのですが、

まだまだそこには以前と変わらない『母』の存在もあるのです。

 

私たちが帰る時もいつも通り車が見えなくなるまで見送ってくれました。

 

私は本当に愛おしいなって思いました。

 

いつも怒りながらも母の面倒を見てくれている兄。

本当に毎日が大変だと思います。

それでも母を大切にしてくれています。

 

兄には本当に感謝ですね。