夏川草介さんが書かれた「スピノザの診察室」を読みました。

 

スピノザはオランダの哲学者で、レンズ磨きを生業の一つとして、施策と執筆に専念した哲学者です。

 

この本は、京都の町中にある小さな地域の病院に勤める医師、雄町哲郎と患者との交流を描いたものです。

 

スピノザの考え方に影響を受けて、患者の生死と向き合う医師の物語は感動的ですね。

 

雄町医師が「こんな希望のない宿命論みたいなものを提示しながら、スピノザの面白いところは、人間の努力というものを肯定した点にある。すべてが決まっているのなら、努力なんて意味がないはずなのに、彼は言うんだ。 ”だからこそ”努力が必要だと。」言ったことに感動しましたね。

 

この考え方は、私の人生観と同じで、この文章を読んだときに驚きました。

 

スピノザの存在は知りませんでしたので、はるか昔に私と同じ考えの哲学者がいたとは驚きです。

 

スピノザの哲学書を読んでみたくなりました。

 

夏川草介さんは、現役の医師なので、書かれる内容が説得力があります。

 

「神様のカルテ」を読んで以来、夏川さんのファンになりました。

 

夏川草介さんの書かれた本のご一読をお勧めします。

 

 

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