福島第一原発の汚染水対策がおかしなことになっています。

大分前に、海への汚染水流出を防止するための「海側遮水壁」を設置して、最大の効果だと、政府も自公政権も東電も公言していました。

また、海側に掘った「地下水ドレン」と言われる井戸から地下水をくみ上げ、海へ放出する対策を漁業従事者との話し合いで決着し、これも大きな成果だと言っていました。

どうもこの二つの成果がおかしなことになっています。

先ず、「海側遮水壁」ですが、東京電力は18日、福島第1原発護岸から汚染地下水が染み出るのを防ぐ「海側遮水壁」が完成したのに伴い、せき止められた地下水を建屋に移送していることを原子力規制委員会に報告したそうです。

建屋地下の汚染水が新たに1日約400トン増加するという問題が生じていることになりますね。

規制委の更田豊志委員長代理は「水を建屋に戻さなければならないのならば、(汚染水対策は)かえって悪い結果になっている」と懸念を示していましたが、その通りですね。

次に、地下水ドレンですが、海側に掘った「地下水ドレン」と言われる井戸から地下水をくみ上げ、海へ放出するはずだったが放射性物質の濃度が高く、原子炉建屋側へ移送せざるを得ないためだ。今年は汚染地下水が海へ流出するのを防ぐ「海側遮水壁」(総延長780メートル)が完成したことを受け、東電は「リスクを大きく低減できた1年だった」と総括するが、一進一退の状況は変わっていませんね。

漁業組合に説明していた「地下水ドレインで汲み上げた地下水は放射能汚染がない」といっていたのは嘘だったのか。
あるいは、汚染対策が進んでいるように見せるための偽装だったのか、選挙対策なのか、どれも当たっているような気がしますね。

それにしても、この汚染水問題を取り上げているのは、毎日新聞だけのような気がしますが、他の新聞はどうしたのでしょうか。

これも安倍政権による報道萎縮規制かな?







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