夕方にベニス港を出港して、翌朝、最初の寄港地、南イタリアのバーリの港に着きます。

バーリの港に降りて世界遺産「アルベロベッロのトゥルッリ」を観光します。

「アルベロベッロのトゥルッリ」は1996年に世界遺産に登録されたイタリアの建造物群です。
南イタリアのプッリャ州のアルベロベッロにあり、キノコのような形のとんがり屋根はトゥルッリという家が集まっています。
一つの屋根に平らな石を何層にもつみかさねており、一つの屋根に一つの部屋があります。

玄関や廊下がないので、ドアをあけるといきなり部屋に入る構造になっていて、とんがり屋根がひしめき合う、まるでおとぎの国のような街です。












おとぎの国の街並みが続きます。







小さな教会もありました。





もちろんバーも。





15世紀末、この町を支配していたナポリからジャンジローラモ2世(アクアヴィーバ伯爵)が送り込まれました。

ナポリ王は伯爵から家の数によって税金を取っていました。
しかし、アクアヴィーバ伯爵は、税金をごまかすためにすぐに解体できる家作りを指示しました。

これは、国の役人がやってきたときに屋根を壊して、これは家ではないと主張する為であったのです。

農民たちはアクアヴィーバ伯爵の命令で何度も解体と建設を繰り返さなくてはならなかったので、家の形を必死に考え、ついにトゥルッリを作り上げました。

17世紀から続くアルベロベッロの守護聖人の祭りでは、1797年、長きにわたって人々を苦しめたアクアヴィーバ伯爵家の圧政は終わり、住民たちは自ら町を治める権利を勝ち取った喜びを分かち合い、苦しみを癒してきました。

アルベロベッロは人々が苦難の末に築き上げた町だったのです。






おとぎの国の雰囲気を楽しんで、ツアーガイドさんご推薦のアイスクリームをいただき、コスタ・フォーチュナー号へ帰りました。

コスタ・フォーチュナー号に帰ると直ぐに、避難訓練がありました。
これは法令で規定されている訓練で、原則として全員参加です。

7ヶ国語の説明の後に、全乗客がライフジャケットを着用してデッキに集合します。



ちなみに、ライフジャケットを着用しているのは、妻です。

避難訓練が終了すると、船内のレストラン「ミケランジェロ」でフルコースの夕食を楽しんで(かなり量が多いので、パスタはパスしました)、就寝です。

次の寄港地は、ギリシャのカタコロンです。



ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。
日記@BlogRanking