大学院での勉強についてお話します。
必修科目は、知的財産権法講義、知的財産権法演習、特許法研究、著作権法研究、国際工業所有権法研究、知的財産権法特殊研究、経済法特殊研究です。
選択科目は、国際金融の法と経済研究、環境法研究、資本市場論研究、国際民事訴訟法研究を選択しました。
この科目を見て気が付くことは、特許法についての科目が少ないことです。勿論、知的財産権法講義、知的財産権法演習、知的財産権法特殊研究、国際工業所有権法研究の授業時間の中で特許法の勉強もしましたが、全体としては少ない時間です。
大学院での勉強で戸惑ったことの一つは、この特許法の勉強時間が少なかったことです。企業での仕事の大半(90%以上)は、特許法に関連する業務ですから、著作権法、独占禁止法、国際私法、国際民事訴訟法の勉強は、弁理士試験勉強と大学法学部での勉強程度で、ほとんど全てが初めて聞く内容でした。
私にとって大変新鮮で刺激的な授業で、知的財産権法全体を理解することができた点で有意義でした。
特許法の授業時間は少なかったのですが、大変密度の濃い授業でした。特許法研究の先生は、東京高裁判事で「権利濫用の抗弁」を認めたM先生です。特許法研究はゼミ形式で、参加者が特許法の論点について纏めて発表し、参加者の討議の後にM先生がコメントする方法で授業が進行していきました。
当時、私は、数年弁理士受験勉強をしていたので、特許法の知識はかなり高いと思っていました。しかし、M先生のコメントにより、私の知識がいかに表面的なものであるかを痛感することになりました。判決文の読み方、判決の射程範囲の定め方、論点の分析方法等、現在の業務に大いに役立っています。
それから、指導教授の知的財産権法講義・演習も内容の濃いもので、1週間に2件の知的財産権法の論点・裁判例の纏めと、2件のUS判決分析(英文です)を行いました。
大学院での勉強は、単に知識を得ることだけでなく、勉強方法を身につける点で有意義でした。また、ゼミでは民法、民事訴訟法、労働法、経済法等の研究者も参加していましたので、異なった見方から質問・意見が出され、目から鱗が落ちる経験ができたことも有意義でした。
機会がありましたら、大学院で勉強することをお薦めします。
必修科目は、知的財産権法講義、知的財産権法演習、特許法研究、著作権法研究、国際工業所有権法研究、知的財産権法特殊研究、経済法特殊研究です。
選択科目は、国際金融の法と経済研究、環境法研究、資本市場論研究、国際民事訴訟法研究を選択しました。
この科目を見て気が付くことは、特許法についての科目が少ないことです。勿論、知的財産権法講義、知的財産権法演習、知的財産権法特殊研究、国際工業所有権法研究の授業時間の中で特許法の勉強もしましたが、全体としては少ない時間です。
大学院での勉強で戸惑ったことの一つは、この特許法の勉強時間が少なかったことです。企業での仕事の大半(90%以上)は、特許法に関連する業務ですから、著作権法、独占禁止法、国際私法、国際民事訴訟法の勉強は、弁理士試験勉強と大学法学部での勉強程度で、ほとんど全てが初めて聞く内容でした。
私にとって大変新鮮で刺激的な授業で、知的財産権法全体を理解することができた点で有意義でした。
特許法の授業時間は少なかったのですが、大変密度の濃い授業でした。特許法研究の先生は、東京高裁判事で「権利濫用の抗弁」を認めたM先生です。特許法研究はゼミ形式で、参加者が特許法の論点について纏めて発表し、参加者の討議の後にM先生がコメントする方法で授業が進行していきました。
当時、私は、数年弁理士受験勉強をしていたので、特許法の知識はかなり高いと思っていました。しかし、M先生のコメントにより、私の知識がいかに表面的なものであるかを痛感することになりました。判決文の読み方、判決の射程範囲の定め方、論点の分析方法等、現在の業務に大いに役立っています。
それから、指導教授の知的財産権法講義・演習も内容の濃いもので、1週間に2件の知的財産権法の論点・裁判例の纏めと、2件のUS判決分析(英文です)を行いました。
大学院での勉強は、単に知識を得ることだけでなく、勉強方法を身につける点で有意義でした。また、ゼミでは民法、民事訴訟法、労働法、経済法等の研究者も参加していましたので、異なった見方から質問・意見が出され、目から鱗が落ちる経験ができたことも有意義でした。
機会がありましたら、大学院で勉強することをお薦めします。