先般お知らせした事情で、かなり間が開いてしまいました。
ようやく、タイトルの本題に入っていきます。
ちなみに、本日は瓜兄(息子)の学校の1学期期末考査において、「幾何」が実施されているようです。
過去記事は、こちら↓
数学的な考え方
前回で、上図のような例示を先に示して、それぞれ特定された状態を作った上で、計算をさせるのが、算数である…と瓜兄に説明しました。
それに対して、文章で書いてある内容を、“一般化”してどんな場合でも成り立つ状態を想起することが、数学である…とも説明しました。
ですが…残念ながら、まだ腑に落ちないようです。
なので、ここは、一旦図形を離れてもらいます。
(瓜兄は中学受験算数において、図形問題は得意でした。なので、まだ頭がそれを引きずっているのだと思います。)
「じゃぁさ、“奇数”って何?」
「馬鹿にしてるの? 1, 3, 5, 7, 9, 11, …」
「うん、そうなんだけどね。それが算数の域を出ていない証拠なんだよ。」
「具体的な数値を挙げたら、きりがないでしょ。」
「え? じゃぁ、“偶数から1を引いた数”とか?」
「そう! それを式で表現してみてよ。」
「え~と… 2x-1 ってこと?」
「う~ん、間違いってわけではないんだけど…奇数は整数を言うから、ここで使用する文字は整数を意味する"n"が適当だね。」
「じゃぁ、『奇数= 2n-1』ってこと?」
「そう! これが、一般化であり、数学的な考え方だよ。」
算数と数学の基本的な違い
ここまでの話で、ほぼ答えは出ているんですが…端的な違いを記しておきます。
算数 = 具体的な状態に対する数字の操作をする教科
数学 = 算数の考え方を土台として、抽象化・一般化した
内容を、論理的に考える教科
このようになります。具体的な数字の操作だけで良かったのは、算数までの話で、数学になると、式を立てることや仮定→根拠→結論などの証明することが大事になってくる。
小学生の算数では…
・ 具体的な数字を扱い
・ パターンを覚えて応用し
・ 実際に手を動かして答えを導く
という「操作中心の思考」
中学生の数学では…
・ 「なぜそうなるのか」を説明・一般化する力
・ 文字や記号で抽象的に考える力
・ 具体例ではなく「すべての場合」に通用する考え
といった「抽象化・論理化の思考」
が、それぞれ主に求めらる中心の思考になるのです。
次回予告
数学について、少しは解った瓜兄だが、それを「幾何」の公理や定理の証明につなげることができるのか?
次回、『算数』と『数学』の違い ④。素人(父)の説明は、吉と出るのか凶と出るのか? 今は誰もまだ、わからない。
MikeNeko