「今は、たぶんこの辺りだ」
ナツが、地面に大雑把な地図を描いて、仲間に見せた。
今は、正確な地図など存在しない。昔の地図を目安に、自分たちの歩いて来た方向と距離をおおまかに割り出した結果だ。
ユキのナビで、だいぶあちこち引きずり回されたので、心もとないが、今は、信じるしか無い。
一方のユキは、事態の深刻さを知ってか知らずか。地図のずっと離れた場所にグリグリと小さな円をかいた。
「ここが目的地だよ」
ハル、ナツ、アキは顔を見合わせた。
信じていいものか。
食糧も、そんなに持って来ていない。
また迷っていたら、アウトだ。
ホントだなと。ナツが、ユキに詰め寄る。
ケラケラと笑いながら、ユキが答える。
天がそう言っている。ユキはそう言った。
3人は、一抹の不安をかかえながら、ユキを信じることにした。
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