「甲州和式馬術探求会」仲間の北さんから、九州に災害救助馬の調教をしている所がある旨を聞き、トカラ馬保存会の鹿児島大学教授岡本先生にお尋ねしたところ、心当たりはないとのお返事でした。そこで今度は日本馬事協会さんに電話を入れたところ、北海道にあるのではと言われたため、道庁に覗ったところ森林活用課さんが、道有林の保護・ゴミ拾いなどを騎馬により森林警備をする団体はあると言われたが、ご丁寧もに農政課の担当者さんに継いで頂き、北海道和種保存会の白井氏の携帯電話番号を教えてもらう事が出来ました。
白井氏に覗ったところ、緊急時の災害を想定して北海道和種保存会と木曽馬保存会の2ヶ所が、人・馬の防災訓練を行っているとのお返事を頂きました。
北海道和種保存会は、2011年3月11日の東日本大震災に以下の準備をされたそうです。
①馬を3~4頭用意し物資の運搬を試みた(北海道和種は側対歩=片方の前後の足が同時に動く ため物資の運搬が比較的容易であり、1頭につき約100~200㎏の積載能力がある)
②馬には、見たり触ったりすることで「癒し効果」があり避難民の方々の心のケアーが出来る。
しかし実行されなかったのは、フェリーボートを使用しての馬の運搬になるため、金銭・餌・ガソリンなど組織的なものが不十分で、しかも地元側の受け入れ態勢が出来ていなかったからだそうです。


次に木曽馬保存会の中川氏は、8年前から災害救助馬の調教を実施していることから、震災発生2~3日後には馬3~4頭、餌3週間分(200㎏の牧草)と旧日本陸軍の荷鞍を用意したのだが、実行されなかったのは
①福島県まで馬運車で馬を搬送する場合、長野県はガソリン200ℓまでしか許可されていない。
②地元での馬の水の確保が出来ていない。
③瓦礫などが散乱しているため足元が悪く、蹄を痛める危険性があった。


私は今まで「日本在来馬」の活用方法を、乗系馬(乗馬・セラピー馬)にする事だけを訴えて来ましたが、災害救助=犬 と言うイメージしか持っていなかった自分が恥ずかしくなりました。
「犬」=匂いを嗅ぎ分ける能力を活かし、「馬」=物資の積載能力・人間の心を癒す能力を活かし、4年以内に起こりうる確率が70%だと言われている、東京直下型地震に備える必要性を感じました。
鈴木純夫