栄中日文化センターの城巡り講座で日本100名城にも認定されている犬山市の犬山城に行ってきました。今回のタイトルは『犬山城に入らない犬山城巡り』という少し変わったもの。犬山城の天守は国宝に指定されています。でも犬山城の面白さは天守だけではないのです。
台地上の高低差
犬山城と城下町は、舌の形をした舌状台地(ぜつじょうだいち)の上にあります。つまりとがった地形の上にあるということ。西、東、北は低くなっており下がっているのです。これなら城下町に大雨が降っても家屋は浸水しません。また敵が攻めてきても高い場所なので守りやすいです。
城下を通る街道
名古屋城と中山道鵜沼宿を結んだ稲置街道(いなきかいどう)。犬山城は城下に稲置街道を通していました。その理由は城下町に物資を運び込みやすいこと。もうひとつは街道を通る軍隊を遮断するためです。
敵から町を守る枡形虎口
犬山城の城下町には9つの木戸という門がありました。古地図に従い現地に行ってみるとS字に道が折れ曲がっています。この屈折した先に門があり、門を突破しようとする敵は側面や背後から攻撃を受けます。まさに袋のネズミ。まるで枡形虎口(ますがたこぐち)みたいです。
私の感想
私の犬山城の感想ですが、天守とセットでこれら城下町や街道、地形を楽しめる城だと思います。それをお伝えするために今回、栄中日文化センターで講座を開催しました。城の面白さは外にもあり!ですね。
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