豊橋市美術博物館(吉田城址内)で、みかわの城~吉田城と天下人~展が開催中です!
この企画展はタイトルのまま、三河地方の城や吉田城を中心に、中世~近世の城郭を詳しく解説したものです。
期間は平成30年(2018)7月21(土)~9月9(日)まで
詳しくはこちら⇒ 豊橋市美術博物館公式サイト
また豊橋市美術博物館へのアクセスですが、吉田城址の中にあるので、電車やバス、または車でアクセスする時は吉田城へのアクセスを参考にしてください。
さて、今回は美術館の入場無料の企画展という事で、正直、あまり期待していなかったのですが、実際に行ってみると有料でもいいのでは?と思う内容でした。
ではそんな、みかわの城~吉田城と天下人~展の一部をレビューしてみます。
●4つのフロア●
今回の企画展は、4つのフロアに分かれており、第一展示室のみが写真撮影可能。
他のフロアは本物の絵図や貴重な書状などの展示があるので撮影できませんでした。
第一展示室には、三河地方の戦国時代の始まりの解説から、城の分布図、縄張り図、そして発掘調査で出てきた出土品が展示してありました。
ココだけでもジックリ見ると30分以上かかりますよ。
続日本100名城に指定された新城市の古宮城の縄張り図。
そうそう、今回の企画展には縄張り図の読み方も解説があり、特に山城好きの人には一見しておいてほしい内容でした。
こちらは西尾城の出土品を展示コーナー。
西尾城は天守台が再建され、注目が集まる城ですが、まだ城があったころの縄張りや建造物に謎の部分も多いのです。
また天守台がある二の丸から障子堀り状の遺構が出た事も記憶に新しいですね。
みかわの城展なのだけれど、非常に貴重な出土品があったので展示された清洲城。
なんと金箔瓦が出ました!
瓦をよく見ると織田木瓜ではなく桐紋なので、これは信長時代ではなく、桐紋の使用が許された織田信雄、もしくは羽柴(豊臣)秀次時代のものではないかとの事です。
あと今回の企画展の概要が載っている小冊子は、是非、ご自由に頂きましょう!W
これも保存版の資料にできるクオリティです。
●その他の展示品は?●
今回写真が撮れなかった他の3つのフロアには次のようなものがありました。
・浅野文庫の古城図(三河の城)
・大名(特に今川氏)の書状
・吉田城最古の古地図
・江戸時代に整備された東海道の絵図
など。
●所要時間を私の感想●
所要時間はどれくらい見入るかによりますが、1時間は確保しておきたい企画展だと思いました。
なぜかというと、縄張り図や古城図が展示してあるのですが、もしあなたが行ったことがある城なら、現地の様子を思い浮かべながら見えるだけでも1城につき、数分は時間がかかるからです。
あと私の感想ですが、今回の企画展は三河地方に存在した知られていない城を知るキッカケになる良い機会だと思いました。
その理由は、日本100名城や日本続100名城だけではなく、戦国時代初期~中期の土豪クラスの城がたくさん出ているからです。
私的には、『もっと良い城たくさんあるだろ~!』とツッコミたかったですが、あまりにも数を増やし過ぎると混乱するので、ちょうど良かったのかもしれません。
また夏のこの時期に開催する理由は、秋からの城巡りシーズン前に知識を蓄えておくにはちょうど良い時期だとも思いました。
愛知県に住んでて城が好きな方は、是非、見ておいてほしい豊橋市美術博物館・みかわの城~吉田城と天下人~展でした。
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