話題に取り上げるには既に乗り遅れ感すらあるが、民泊ってどうなんだろうと思う。
実は海外では普通のことで、私も欧州へ長期出張に行った際に使ったことがある。
特にサッカーW杯ドイツ大会の取材の際には、ホテルが1泊2万円超という「ぼったくり価格」だったので、1泊4千円程度の民泊が非常に助かった。
出発前にボン市役所のホームページにリンクが貼ってあった民泊サイトを通じて申し込んだ。
簡単に言えば、個人が所有するアパートやマンションの一室を、そのまま貸し出す。
私の場合、大家さんの都合で出張期間中に一度だけ場所を移ったのだが、いずれも家具調度品類は全て整ったもの。
ミネラルウオーターやちょっとした缶詰、瓶詰などもサービスで置いてあった。
鍵を完全に借りて、普段は大家さんと顔をあわせることはない。
日本代表の練習場までは歩いても行けたが、普段の買い物や洗濯など街中に出るには、徒歩では何かと不都合だ。
海外出張に慣れた他社の先輩記者の中で、自転車に乗っている人がいた。
聞くと、買ったという。
「日曜日になるとボン大学で自転車市が開かれるから、行ってみれば」
次の日曜日に訪ねると、キャンパスの広場にずらりと自転車が並んでいる。
中古車を持ち寄り、売り買いが行われていた。
欧州では道路に自転車専用レーンがあり、列車にもそのまま乗ることができる。
自転車が完全に市民権を得ている。
私は12段変速のスポーツタイプを、確か40ユーロで購入した。
おじいちゃんと交渉し、5ユーロまけてもらった。
ところが、実際に乗ってみたところ、サドルがすぐに低く落ちる。
ドイツでは各駅ごとに自転車屋さんが駅に併設されているので、何度かそこで診てもらったが、結局、直らなかった。
そんなのも民間取引の面白いところ。
ライン川の河川敷にサイクリングロードがあり、そこを走るのが最高に気持ちよかった。
快適な民泊生活だが、注意しないといけないのが食料の確保。
欧州は土日、完全に店が閉まる。
なので、自炊となる民泊では必ず金曜日に食料を買っておかないとえらいことになる。
探し回ってようやく見つけたのが、ガソリンスタンドで売っていたピザ。
日本でのコンビニ生活に慣れてしまうと、足をすくわれる。
まあ、日本の便利さを身にしみて実感するのも、海外旅行(出張)ならではの経験でもある。