あと二組  
舞台袖の光が 少しずつ近づいてくる  
譜面の端が 手のひらで汗ばむ

ソロは、僕と隣の人  
名前を呼ばれるたびに  
心がひとつ 跳ねる

ちゃんと順番、回ってくるかな  
この声にも 灯りは当たるかな  
誰かの耳に 届くかな

隣の人の指が そっと震えて  
僕の肩に 空気が触れた  
それだけで 少しだけ 強くなれた

あと一組  
世界が静かに 息をのむ  
僕たちの番が もうすぐ来る