人に近づくのが怖い、
居場所がない、
消えていなくなりたい
・・・
人を回避してしまう、
回避性パーソナリティ障害の
心の仕組みを研究中
静岡県東部(富士市)
リトリーブサイコセラピー
心理セラピスト
子間宮みかです


先日テレビで、今の若い男の人は
結婚したくない人が増えている、
とのデータを扱ったニュースが
流れていました。
インタビューで男の人が
「結婚は監獄だって聞くから」
「自分の時間がなくなるから」
など、結婚に対するイメージの悪さと
自分の世界にこだわる男性が増えたようです。
一緒に見ていた長女が
「別に結婚にイヤなイメージは
ないけどな~」と。
聞いた時は嬉しかった

そして
「結婚相手に親と似た人を選ぶって
聞くから、お父さんと似た人は嫌だな」
と言っていて、
「ママはお父さん(夫)で良かったって
思っているよ。」
と言うと、
「良いんだけど体臭がひどいじゃん!」
と。まあ、それは否定しないw
私が「でもママはお父さんとじゃないと
ダメだな~。だってどんなママでも好きって言ってくれるし、やりたい事やらせてくれて応援してくれてるし」
と言うと、
「私だって応援してるお(←若者ことば?)」
と言ってくれ、じわわ~と暖かさを
感じました

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話を戻します。

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岡田尊司先生の
回避性愛着障害─絆が稀薄な人たち
の内容紹介にこのような文が載っていました。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
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なぜ、一人の方が気楽なのか
なぜ、なかなか結婚しないのか
なぜ、子どもをもつのが負担なのか
なぜ、心の底から愛せないのか
なぜ、傷つくことばかり恐れるのか
――その答えは、壊れた愛着にあった
◎広がる回避型の愛着
われわれは、日々の対人関係や家族との
生活、性生活や子育てといった親密さを
前提とする関係において、ストレスや困難を抱えやすくなっている。
結婚率や出生率の低下は、主に経済問題の側面から論じられることが多いのだが、実際には、今よりはるかに貧しい、食うや食わずの時代でも、高い結婚率と出生率を維持してきた。
飢餓ラインぎりぎりで暮らしていても、家庭を持ち、子どもをつくり続けてきたのである。
ところが、今では、多くの人が、自分一人で過ごす時間や自分のために使うお金を削ってまで、家族をもちたいとは思わなくなっている。
それは経済問題とは別のところに原因がある。そこには愛着が稀薄になり、回避型愛着が浸透していることが関わっている。われわれの身には、人間から別の〝種〟へと分枝していると言えるほどの、生物学的変化が生じているのである。
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両親の関わりかたを見て、そこに魅力がないのも一因だと思います。
親に期待というコントロールや
支配という呪縛を感じていたら
もう誰にも縛られたくない!と
思うのも分かります。
周りに独身を選ぶ人が多く、
昔みたいに恥ずかしいと噂されることも
なくなってきた近年、
ますます個人の選択肢として
増えていくとおもいます。
それから祖父母の時代はテレビもなく
一人で時間をもて余すこともあったよう
ですが、今はスマホやゲームなどで
寂しさを見てみない振りが出来る。
一人でも心理的な部分で生きていける
環境を社会が助長している、
岡田先生はそう危惧しているようです。
「回避」、本当に奥が深く、
自分や先祖から受け継いだ人生脚本を
見直さなくてはならず大変ですが、
そんな中でも、人と暖かく繋がる道を
見つけて行きたいです。
本当は本能にその暖かさを求める
事が組み込まれている。
それを体験したいと、
諦めるか諦めないかの違いなのでは
ないかと思うのです。

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