なんですと~
山田洋次監督特集
これは、NHKから目が離せませんねぇ
新作「男はつらいよ」の発表って・・・
いったいどういう事だろう
9月6日に「男はつらいよ」50周年プロジェクト発表会があったようですが・・・
映画「男はつらいよ」は、昭和44年8月に第1作が公開されて以来、主演の渥美清が平成8年に亡くなるまでに48作品が製作されました
一人の俳優が演じた映画シリーズとしては、最も長くてギネスにも認定されているらしい
『山田洋次 87歳 映画に託す思い▽いま、幸せかい?〜山田洋次 映画に託す思い〜』
NHK BSプレミアム 2018年11月17日(土) 午後10時30分〜(60分)
再放送 2018年11月21日(水) 午後3時30分(60分)
「男はつらいよ」は、昭和44(1969)年8月に第1作が公開されて、来年で50年になります
平成元年までは、毎年お盆(8月)と正月(12月)に、年2本のペースで公開されていましたね~
昭和61年と63年は正月のみですが、昭和45(1970)年には、なんと1月、2月、8月と、1年間に3本も公開されてます(1月の第3作は監督:森崎東、2月の第4作は監督:小林俊一で、この2本のみ別監督)
平成元年の8月は海外ロケ、12月の第42作は「ぼくの伯父さん」で満男と及川泉のコンビが登場する
平成2年の第43作からは、正月のみの年1本になり、私的には寅さんの表情が少し老けたのか痛々しく見えだしました
平成7(1995)年12月公開の第48作の翌年、渥美清の没後一年に先端技術を駆使して「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」が49作品目として作られました
男はつらいよ作品一覧←リンク
あれから22年、山田監督は87歳になられましたが、東京家族、家族はつらいよ等、いまなお脚本、監督と作品の製作に精力的に取り組んでおられます
そして、なんと驚いた事には
平成8年に亡くなった渥美清を主演にした「男はつらいよ」の新作を製作中という
いったいどうやって
山田監督の言葉では「ちょっと不思議な映画になる」との事ですが・・・
倍賞さん、前田吟さん、吉岡秀隆、後藤久美子、みんな撮影終了から22年の歳を重ねてるし、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長はもう鬼籍に入られているので、当然物語の設定はあれから22年後という事になると思うけど・・・
寅さんはいったい何歳になっているのだろうか
渥美清さんは昭和3年生まれなので・・・
なんと90歳ですと~
「男はつらいよ」最初に触れたようにギネスに載るほど、一人の俳優が演じた映画シリーズとしては長く(1969-1997)、28年間も続きました
ということは、シリーズを通して出演している俳優も年輪を刻んで記録されている
山田監督談
「ときどきDVDで振り返って眺めてみるが、吉岡君の成長のプロセスをもうちょっと詰めると、とても面白いことになるんじゃないか。そんな映画って今までなかったんじゃないかと思うんです」
吉岡秀隆は、昭和56(1981)年8月の第27作浪花の恋の寅次郎から出演していますが、前年の民子三部作のひとつ、「遥かなる山の呼び声」での好演で、男はつらいよにレギュラー入りしたと聞いたことがあります
「遥かなる山の呼び声」1980年 松竹
ドラマ「北の国から」が始まったのが昭和56年の10月からだから・・・
放送開始時には、24回の撮影を終えていたそうなので同時期ですね
この「北の国から」も全24回の放送のあと、ドラマスペシャルとして2002年まで20年も続くことになります
この20年の過程に、大人になっていく純と蛍の成長、恋愛、結婚、離婚までが描きこまれていきました
ドラマの中の登場人物は、演じる役者と共にリアルな成長を見せてくれます
「男はつらいよ」もテレビドラマ(フジテレビ)の後に映画になったのでダブりますねぇ
男はつらいよ 寅次郎の青春 1992年12月公開
「北の国から」程ではないけど、「男はつらいよ」においても吉岡秀隆は1981-1997年の16年間出演し、1989年の12月からは満男が寅さんと共に前面に出てきているので、リアルな成長の記録が作品の中に多く残っている
この満男の映像からカットバックを駆使して過去の寅さんを蘇えらせる???
さらに吉岡と共に、最終作から22年の歳を重ねた倍賞千恵子、前田吟、後藤久美子、佐藤我次郎・・・
倍賞千恵子、前田吟、佐藤我次郎に至っては1969-1997の28年間の映像と現在までの22年を加えた、第1作から50年後までの映像があり、
吉岡秀隆で38年、後藤久美子で30年のそれぞれの成長を描けるという作戦かな?
時代は来年(●●元年)を描くと思うけど、そうすると主演ではあるけど、寅さんは鬼籍に入っているが心の中にいるという設定になるのでしょうかね
「男はつらいよ」50周年プロジェクトに寄せて 山田洋次
リンクは⇒こちら
第1作から50年となる来年の公開に向けて、50周年で第50作公開
男はつらいよ50
おかえり、寅さん(仮題)
2019年12月27日(金)公開
私たちにとって、幸せとは何か
山田「1960年代後半から1970年代前半にかけて、日本人が一番元気で幸せだった時代に生まれたのが寅さんだったと思う」
倍賞「長い間、寅さんが皆さんの心にずっと生きていた。その心が山田さんを動かして、こういう形でまた映画を作れるようになったんだと思います。もしお兄ちゃんがどこかで見ていたら『おい、さくら。まだ山田さんと映画作らないと駄目だよ」って言ってる気がします」
今 日本人が今一番ちゃんと
考えなきゃいけない問題
今 僕たちは幸せなのか
その幸せの内容というのはなんなんだ
単にいい生活をすることだけではないか
寅さんにおいての幸せはそうじゃない
寅さんの幸せは 自分の力で
誰かを幸せにすることができた
誰かが「寅さんに会えて良かったわ」
と言ってくれることが
寅にとっての幸福である
オレは役に立っている 誰かの
そう思ったときに 寅は幸せになる
そういう幸福の価値観について
僕たちは今 真剣に考えなきゃいけない
映画監督 山田洋次が
「今、幸せかい」と問いかけています
どんな作品になるのか、撮影はもう始まっていますが、1年後の公開が待ち遠しいです
渥美清と山田洋次
もう一本、11月18日の特別番組
山田洋次と語る「遥かなる山の呼び声」も拝見しました
37年前の健さんと倍賞千恵子さん共演の映画をリメイクしたドラマ
映画「遥かなる山の呼び声」松竹 1980年公開
このドラマも、山田監督自身が脚本を書いておりますが、
普遍的な愛の物語を、当時とは取り巻く状況が大きく変わってしまった37年後の現在にリメイクしております
違和感のない様、登場人物、設定など、脚本も大きな見直しが必要で、山田監督らしく徹底的にリアリティーを追求されてます
阿部寛と常盤貴子
監督は山田監督の愛弟子の朝原雄三
このドラマも面白そうな感じですが・・・
一番気に掛かるのは
最後の列車の中でのラストシーンを、このリメイク版のドラマの中では、どのようにして表現しているのかな
耕作の刑が確定して、二人の刑事に網走刑務所に護送中の急行大雪に、民子と虻田が途中の駅から乗り込んでくる
民子は刑事の目を気にしてなかなか耕作に声をかけられない
すると、虻田がわざと耕作に聴かせるように大きな声で民子に話しかける・・・
民子が耕作に渡したハンカチの色は・・・
やっぱり、黄色でした~
それにしてもハナ肇さんの演技、何度見ても涙が出てしまいます
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![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)
スペシャルドラマは、11月24日土曜日午後9時からの放映ですのでお見逃しなくね
また、健さんと倍賞さんの1980年版も、11月28日水曜日に放映されますので、まだ観てない方は、是非この機会に如何ですか
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