オタク自衛官が主人公「ゲート」ラノベ版を読む | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

ここ2日で、「GATE(ゲート)」のライトノベル文庫版を2冊読みました。
6月28日のブログにも書きましたように、自粛期間中、100冊以上のライトノベルを購入したのですが、
昨年やおととし購入したものも結構積読(つんどく)状態になっておりました。
関連するバックナンバー 6月28日バックナンバー
 
その中に「GATE」が数冊あったのでした。
「GATE」外伝は読んだのですが、メインストーリーは未読でした。
というのも、アニメとコミック版で筋を知っているので、読む気が起きなかったのです。
 
本の整理とともにこれではいけないと思い、
「スマホ」より「ラノベ」
の方針のもと、紐解いたのでした。
 
前置きが長くなりましたが、
「GATE」は
「ゲート 自衛隊 彼の地にて地にて、斯く戦えり」
が正式なタイトルで、
柳内たくみさんが小説投稿サイト「Arcadia」で連載していたものがもとになり、
2010年にアルファポリスから単行本化されました。
それが、コミック化やアニメ化され、僕はその2ジャンルから「GATE」の門をくぐったのでした。
 
ストーリーは突如東京の銀座に門が出現して異世界から異様な軍勢が現れ東京を襲撃するというもの。
自衛隊が戦い押し戻し、今度は自衛隊が門をくぐって異世界に駐屯するというもの。
主人公は「喰う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」という自衛官伊丹耀司(いたみ ようじ)。彼はかなりのオタク趣味ですが、偶然、銀座の襲撃の際で人々を安全に誘導したことから注目され、昇進の上、特地(特別地域)と呼ばれる異世界での勤務を命じられます。
第3偵察隊の隊長という肩書です。
活動の際に、エルフのティカ・魔導士のレレイ・神官のロゥリィと知り合い彼女たちと行動を共にします。
その後、誰も成し遂げられなかった炎龍を討伐したり、拉致された日本人を救出したりと、本人があまり望んでいなかった武勲を挙げ、異世界で英雄のごとき存在となっていくのです。
 
この作品の魅力はいろいろあるのですが、やはり登場するヒロインが面白い。
戦いの神エムロイに仕える、神官のロゥリィは、ゴスロリのような黒い神官服を身に纏い、
見た目は10代の少女にしか見えません。(下の写真の第2巻の真ん中)
実は…。
 
第2巻の左からレレイ、ロゥリィ、ティカ
 
第2巻にこんな場面があります。
ロゥリィ、ティカ、レレイの三人が異世界の参考人として日本の国会に召致された際に
少数野党の女性党首幸原みずき議員が質問するのですが、
自衛隊の上げ足を取ろうとする質問ばかり。
その幸原議員に対してなぜか日本語を話せるロゥリィが
 
「貴女お馬鹿ぁ?」
 
と言い放つのです。
それに対して中年の幸原議員は、不愉快な様子で、
 
「大人に対して生意気な態度をとってはいけません」
 
とたしなめるのでした。
伊丹がロゥリィが誰よりも年齢が高いと議員たちに発言すると、
幸原議員に年齢を聞かれたロゥリィが答えます。
 
「九百六十一歳になるわ」
 
国会議員たちは絶句。
ロゥリィは神に近い亜神であり、亜神になった年齢で容姿が決まるのでした。
僕はアニメでもマンガでもこの場面を見ていますが、この箇所を読んだときはやはり笑いがこぼれてしまいました。
この調子でロゥリィは様々な笑いを引き起こしてくれます。
魅力的なキャラクターです。
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ストーリーは知っていても、
ライトノベルにはじっくり立ち止まって味わえる良さがあり、
読みどころもいっぱいだとやはり思いました。
「GATE」は回を改めて他のキャラクターについても書きたいと思います(^.^)