つい先日「彼方のアストラ」という作品全5巻を読み終わりました。
「スケット・ダンス」の作者、篠原健太さんの作品です。
『少年ジャンプ+』で連載されていました。
中央の男子が主人公のカナタ
近未来の宇宙が舞台の作品で、高校生が他の惑星へ高校カリキュラムのキャンプに行くところから物語が始まります。
そこで男女9人(幼女が1人います)に苦難が待ち構えているのですが、
ジャンプの「友情・努力・勝利」を体現するような読み応えのある作品でした。
特に主人公の男子高生カナタの明るく不屈なキャラクター像に共鳴を覚えました。
彼は、幼いころのある出来事がきっかけになり、人を守れる人間になるために日々努力してきたのです。
強くなるための努力を。
21世紀に入ってから
人に守ってもらおう
自分は被害者だ
努力せずありのままがいい
そんなスタンスの人が増えたような気がしています。
これは僕も自戒しなければなりません。
人を守るよりは、人に守ってもらう姿勢の方がずっと楽です。
しかし、カナタはあくまでも強さを磨き、人を守り抜こうと身を挺するのでした。
そこに強く惹かれるものを実は感じました。
それは「弱虫ペダル」の金城キャプテンと重なる、自分に頼ってこいという強さ。
人を守り抜くという決意。
それは日々の姿勢や努力が培う、尊い強さ。
作者の篠原さんが大切にしたいことの一つはそういうところではないかとも思われました。
また、この作品は、予想外の意外な展開も魅力と言えます。
全5巻は読みやすい長さですので、あなたがSFマンガが好きだったり、「友情・努力・勝利」の作品を読みたいなら、ぜひお勧めしたい作品ですよ。
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