固有名詞を出さない意図〜ゴブリンスレイヤー〜 | みかんともブログ

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あなたも試しにご覧あれ(^-^)

アニメ「ゴブリンスレイヤー」の第1~10話と前期?総集編を視聴しました。

人の生き方や世界のことわりを思い起こされる作品だと思います。

 

 

アニメ第1話

 

ダークファンタジーという分野ゆえかシリアスな描写や話題が多いです。

この作品の興味深いところは、登場するキャラクターが固有名詞で呼ばれていないことです。

第一に主人公のゴブリンスレイヤーの名前が不明です。

ヒロイン的存在の少女は

女神官。

幼なじみの少女は

牛飼い娘。

一緒にパーティーを組むようになったエルフ、ドワーフ、リザードマンはそれぞれ、

妖精弓手

鉱人道士

蜥蜴僧侶

 

これは作者の明確な意図があるのでしょう。

匿名性が出て謎めいた雰囲気があるかもしれません。

 

日本の古典でも固有名詞を出さないということはよくあり、例えば伊勢物語では、単に男、女としか書かれていないことが多いです。

類型的に書かれていて、逆にリアリティーが高まる効果を指摘したのは確か文豪谷崎純一郎だったかと思います。

 

他にも通常の異世界もの作品とは異なる特性があるのですが、また機会を改めて。

ゴブリンスレイヤー、アニメ版の続きが楽しみですよ(^-^)