幼なじみ千和の悲しさ~アニメ「俺修羅」の面白さ~ | みかんともブログ

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「俺修羅」こと、アニメ「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」。

この作品を見ていると主人公の季堂鋭太の幼なじみ、春咲千和に心動かされます。

千和は大好きな鋭太と高校生活でもそれなりに楽しく穏やかな日常を送っていました。

しかし、鋭太が弱みを握られたという事情で転校生美少女夏川真涼と付き合うことになってしまいます。

真相を知らず悲しむ千和。

 

彼女は、鋭太にある時、泣きながらこう叫ぶのです。

 

幼なじみなんかいやだ。

家族なんかいやだ。

 

と。

幼なじみであるせいで、家族同然に思われて、自分は恋愛対象にされない。

恋人にもなれない。

そんな慟哭の情が切なく感じられました。

 

鋭太よ、真涼と本当は恋人を演じてるだけなんだとなぜ本当のことを言わないんだ、


と僕もつい慨嘆されたのですがw、真涼と口外しない約束をした鋭太は律儀にそれを守ります。

毎話、千和の切ない気持ちに出会うと僕も少しつらくなるのです。

そして、また、鋭太の優しさを示されて、ときに喜ぶ千和のシーンを嬉しくも思います。

これはアニメならではだな〜と思ったりします。


千和のような幼なじみゆえ、身内に思われてしまう葛藤、いろいろな作品に見かけられますが、僕は以前紹介した、森田まさよしさんの「べしゃりぐらし」の主人公と幼なじみをこの作品で思い出しました。二人は最終的にはお互いに向き合って結ばれていきます。

 

鋭太に関わる他の3人の異性キャラクターもいろいろ抱えてこんでいて、シンパシーも覚えたりはします。特に悪女ぶる真涼にも実は深い思いが見られるのです。

されど、ここは千和を応援したいものだと10話まで見ても思うことですよ。もちろん、僕が応援したところでストーリーは変わりませんが…。

 

あなたがこの作品を見るなら、だれを応援したくなることでしょうか?!

 

 

左から2番目が幼なじみの春咲千和 その右隣りがフェイク恋人夏川真涼