コラボカフェと地域経済 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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5月に京都市営地下鉄のキャラクター、太秦萌のコラボカフェについて報告しましたね。京都の伊勢丹に期間限定で開設されたのですがまったりした時間を過ごせました。

お客さんは他のエリアからも来るでしょうが、主流は京都市地下鉄の利用者だと推察されます。つまり、京都エリアの人が消費して、イラストやグッズも京都の個人や企業に発注されているならば、エリアでお金が循環し、地域経済を回すのに寄与していると考えられます。

京都は観光客も多く、京セラや日本電産などの大企業の本社も意外にありますので、ローカル経済と言いづらいのですが、「地下鉄に乗るっ」キャラクターのように地域に根付いたキャラクターのコラボカフェって、小規模な都市でなら特に、エリア内で金銭を循環させる試みにつながると期待されます。

各地で地域内で資金や資源を循環させる試みや事業が行われています。
例えば、飛騨信用組合の地域通貨さるぼぼは、域内の資金を域内の財とサービスの購入に当ててもらい地域経済を元気にしようとする試みです。
広島県真庭市が取り組む木材によるエネルギーの地産地消もそんな事業の一つです。
というのも域外エネルギーや中央の財とサービスに依存している限り金銭と人材の流出に歯止めがかからないからなんです。

キャラクタービジネスもそう。
例えば、ミッキーマウスやキティちゃんと言った全世界レベルのキャラクターがその地域で消費されるほど、知財による利潤は、その地域から、別のエリアの大きな資本に吸い上げられていきます。
もちろん、趣味の領域は地域経済をわざわざ考慮しないといけないというわけでもなく、各人が好きなものを選べば良いと基本的には思いますし、僕自身も大手資本発のマンガやアニメ作品のコンテンツやグッズを購入して楽しんでいます。
ディズニーのキャラクター購入をローカル経済の観点から否定するなら海外での日本発コンテンツの購入促進を否定しないといけませんし、それは経済の論理で感性や趣味の相違を否定する狭い考えとも思われます。

とともに、その地域で生まれた独自キャラクターなどのコンテンツに目を向けることも意義のあることではないでしょうか。それはローカル経済に寄与する以上に、あなたが住む地域独自の生活に繋がるからです。それはその地域の魅力にもなり得ます。京浜エリアでテニスの王子様カフェやONE PIECEカフェ、ガンダムカフェなど全国レベルの人気作品のコラボカフェをたくさん堪能できますが、太秦萌カフェやマロニエールカフェ(栃木の萌えキャラクター)は楽しめません。
地域発キャラクターのコラボカフェ、そういう点でも注目したいですね。


太秦萌のコラボカフェ  クッションは小野ミサ

カフェにはいろいろなキャラクターのクッションが!