その一つが、作品を作った思いを語るということの大切さ。
CDを買い上げていただいたのは、いずれも作品への思いを直接話すことができた時でした。
「杉並木の下で feat.初音ミク」をなぜ作り、日光杉並木にどんな気持ちを抱いているのか、ホッケーミクのイラストをPVに取り入れたのはなぜかということなどを聞いていただいたお客さんばかりでした。
良いパッケージデザイン、聴き応えがある音楽は、販売する際の前提条件とは思います。
そして、この条件が揃ったCDは無数にあるとも思われます。
現在のような高度情報時代の中で、音楽がタダ同然で手に入る時代において、その存在を際立たせるのは、やはりそのCDが生まれたストーリーや作り手の思いではないか。
ふとそんなことを思い、視聴していただいた来場者に対して、ある時間帯から、出来るだけ曲ができた経緯や思い、日光杉並木やフィールドホッケーについてもお話しさせていただきました。
購入して頂いたのは計6枚です。
僅かかもしれません。しかし、経緯や思いを好意的に聴いていただいたことに勇気を頂きました。この体験から得たものを次に生かしたいと思いました。
そしてまた、僕もコンテンツの作り手に制作の経緯や思いを一層聞いてみたいと思いました。
ピカソは作品が出来上がると画商たちを呼んで、作品への思いや作品の意図を詳しく語ったそうです。
あなたが表現活動をしているなら、特に造形美術や音楽は販売の機会もあるかと思われます。
そんな時は、経緯や思いを自分自身の言葉で伝えてみる、そんなこともいいかもしれませんね。
あるいはあなたが表現コンテンツを愛好するなら、作り手に先述のことを尋ねてみるのもいいですね(^_^)
右 ジャケットの写真は宮城県の一目千本桜