マンガ原作者武論尊さんの漫画塾 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

武論尊さんと言えば、格闘技マンガの高峰「北斗の拳」の原作者。
「ドーベルマン刑事」「heat」、史村翔の名義で「サンクチュアリ」など、侠気のあるマンガを世に送り出しています。最近僕が注目しているマンガが『ビッグコミックスペリオール』連載中の「BEGIN」。コナン劇場版の紹介の際にも取り上げましたね。
この作品は「サンクチュアリ」の構成を21世紀に再構成した憂国のマンガです。
前者がグローバリゼーションの荒波の中、我が国はどうあるべきか?を問う作品だとしたら、後者は巨大化する中国の台頭の前で日本の独立と再生を切望する物語だと言いたいです。
そんな武論尊さんは長野県佐久市の出身ですが、その佐久市にプロ志望者の漫画塾を4月に開きました。

講義は1年間で100時間、旧知の漫画家たちが講師を引き受けてくれたそうです。「Blue Giant」の石塚真一さん、「BEGIN」の池上遼一さん、「タッチ」あだち充さんとかなり豪華な講師陣。
佐久の人口減少をなんとかしたいという友人の思いに応える形で、故郷に貢献するために構想を練りあげ、実現させました。
経済的に余裕がない若者に道を開きたいと受講料は無料です。
武論尊さんはこの漫画塾で地元佐久が活気付くことを願っています。
この話を京都新聞5月8日朝刊で知り、志高い行動だと感じるところ大きかったです。
また、信州の山間での開設、マンガ界の東京集中に一石を投じる地方活性化の意義ある取り組みと思いました。前回のブログで紹介した「山賊ダイアリー」は作者岡本健太郎さんが住む岡山県でこそ描きうる作品です。そのような佐久ならではの作品も描かれるといいなぁと思います。
ぜひ塾生が将来のマンガ界を、地元佐久を活気づけることを願っています(^_^)
「BEGIN」第3巻から引用