「俺が俺が」「あたしがあたしが」を超えて@ラブライブ!サンシャインの魅力 その5 | みかんともブログ

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このブログは、表現コンテンツが好きな人や表現活動に関心がある人に向けて書いています。
特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

アニメ「ラブライブ!サンシャイン」2期を見終えました。aqours(アクア)メンバーたちが感動と余韻を残して物語は終わりました。

一番の感想は、一人を超えた喜びや達成感っていいものだなぁと改めて思ったことです。

「ラブライブ!」初代の視聴でも感じていたことですが、サンシャインはいっそうその想いを強く抱かせました。

 

aqours(アクア)のメンバーたちは、自分だけ目立とう、自分だけが成功しようそんな考えがなく、チームのために、浦の星女学院のために、そういう思いで活動しています。それでいて尖った個性同士が時には競い合い時には支えあって、メンバー全員が自然と個性を高めているのです。

そんな彼女たちの姿勢を見て、学校の生徒たちも温かい声援を送り協力を惜しみません。

 

そこには

「俺が俺が」「あたしがあたしが」という、自己主張ばかりの狭隘な姿がありません。

個人主義の浸透と情報通信技術の発達で、近年特に肥大した自己意識に出会うことがあり、なんとなく、寂しい思いを抱いたりします。

その象徴が僕にはYOUTUBER(突き抜けた表現力の人は別ですが)として映ります。つい数日前にアメリカでは自分のページへの広告を停止されたことに憤ったYOUTUBERが、YOUTUBE本社を襲いスタッフを殺傷しましたが、その他者を顧みない自意識過剰に暗澹とする思いでした。

「ラブライブ!サンシャイン」を見るとそんな流れとは逆の温かいものに出会うことができます。それはフィクションかもしれませんが、この作品が大きな支持を得ているというのは、リアルな世界でやはりaqoursのメンバーの個性的ながらも利他的な姿勢に共感を持つ人が多いのではないでしょうか。

 

僕自身、仕事は個人業ですし、表現活動もたまにコラボはしますが、近年は個人中心なので、「俺が俺が」とたぶんなりやすいと自覚しています。

でも、「ラブライブ!サンシャイン」や野球マンガの「ダイヤのA」などを見ると特にチーム全体の成功や個人にとどまらない達成感ってとても大事じゃないのかなと改めて思いました。

そんな風に自分自身をも振り返らせてくれた「ラブライブ!サンシャイン」って、やはり深さと広がりのある作品だと思ったことでしたよ(^-^)