ハンバーガーの世界の広がりと深さに驚いてしまいます。
それを教えてくれるのがマンガ「本日のバーガー」です。
作画は才谷ウメタロウさん、原作は花形怜さん。
一流の商社マンだった神宮寺慧(じんぐうじさとし)は、プリンス物産を退職し、手作りハンバーガーショップを開きます。
なぜハンバーガーなのか?
その問いについて単行本第1巻でこう答えるのです。
ハンバーガーは世界料理なんです
どこの国に行っても食べられる
しかも基本は同じでありながらその土地その土地で様々に違うんです
こんな楽しい食べ物は他にないから俺はハンバーガーショップをやりたいと思ったんです!
ここに慧の矜持が見られます。
ハンバーガーは、慧自身も言うのですが、安っぽい料理に見られがちです。しかし、奥の深さを確信して慧はハンバーガーの無力を伝えたいと念願するのでした。
僕自身、この作品に接して、ハンバーガーに対する印象が結構変わりました。
それまでは、時間がないときや手軽に食べたいときの食事という印象で何も考えず、味わっていたのですが、広がりと深みのある現代食文化の一つであり、様々な工夫が凝らされていることが理解されました。バンズ(挟むパン)、パティ(ひき肉中心の内容物)、ソース、数多くの試行錯誤の中から、いろいろなハンバーガーがとりどりの土地で生まれてきたのでした。
第1巻では、キューバのハンバーガーやアメリカのカリフォルニアバーガー、ロッシーニ・バーガー、エッグ・バーガーなどが紹介されています。食文化や歴史的な経緯も踏まえた紹介はハンバーガーの理解をいっそう手助けしています。
この「本日のバーガー」のおかげで、ハンバーガーを食べるときの楽しみが増えましたよ(^_^)
ハンバーガーが好きなあなたにオススメの作品です!