以前のブログにも書きましたように、キャラクターが勝手に動き、面白し!
続きが気になってしまう作品です。
ふと、主人公の鮎喰響と「賭ケグルイ」の主人公蛇喰夢子は共通点が少なくないと思いました。まず、苗字です。読み方は「あゆくい」「じゃばみ」と異なりますが、「喰」の字が使われています。人の本能を感じさせる字ですね。
また、響も夢子もどちらも天賦の才能に恵まれています。
そして、これが最大の共通点ですが、両者ともに常軌を逸した女子高生。一種の狂気も孕んでいます。
いま、そんなキャラクターがコンテンツに求められているのでしょうか?
当たり障りがないものに退屈しているのでしょうか?
とはいえ、これは2010年代に限った話ではないとも思われます。
人気マンガの主人公は、「ワンピース」ルフィーのように型破りなキャラクターが多いことは確かです。「デスノート」の主人公も合理と狂気を極端に合わせ待っていると形容できるでしょう。主人公ではないですが、「ジョジョの奇妙な冒険」には、クレージーなキャラクターが続出します。
「響」と「賭ケグルイ」の独創性は、猟奇作品でないにもかかわらず、女性の主人公に一種の狂気を持たせたことではないかと思われます。
もっとも、リアルな世界を舞台にしている「響」の方が、「狂」の度合いは弱いですが。
型破りの切り口が変わってきているのかもしれませんね。
あなたはどう思いますか?