先日のブログでマンガ「自殺島」を読んで思い出したことを書きましたね。
「自殺島」の16巻と最終巻の17巻を読んで、作者森恒二さんの様々なメッセージを受け取る思いでした。
島に住む奔放な女性のナオが出産をするのですが、病院も医療設備もないまま、元看護士だった住人の知識や技術を頼りに、お産に臨むのです。
12時間の苦闘の末、ナオは赤ちゃんを産みます。
その場で待機していた男たちは感慨深い思いを持つのでした。
女性は偉大だ、と。
母親が生む決断をしてくれたから、自分が生まれてきたのだ、と。
僕が特にはっとさせられたのは、
自分の直接の先祖たちが、戦争や天災等想像もできないあらゆる困難の中で産み育てた時代があったという指摘でした。
思えば、もしも自分の血筋に連なる数えきれない先祖が一人でも欠けたら、いまあなたも僕もこの世に出現していません。おそらく、直接の先祖の中には、ひどい状況の中、出産や育児をしなければならない人もきっといたでしょう。それを乗り越えて、僕という存在に繋がっているんだなぁと改めて感嘆しました。
当たり前と言えば、当たり前のことかもしれません。
しかし、このことを忘れてしまいがちです。だからこそ、宗教的な儀礼の中で先祖を敬うものが少ないくないのでしょう。
そして、作品では、新しい生命の誕生に際して、主人公のセイは、自分の命が「命のバトン」でつながれたものであることに思いを馳せるのでした。そして、生きる意味をかみしめるのです。
繋がれてきた命のバトンを
僕らは捨ててはいけなかった…
ここでセイは、自殺しようとした過去の自分自身と決別したのでした。自分の命を大きく肯定したのでした。
今ある命は、膨大な人々が繋いできた「命のバトン」、だからこそ大切にしなければならない。
そんなメッセージが胸にしっかりと伝わってきました。
最終巻のあとがきによれば、作者の森恒二さんは、真剣に自殺を考えた時期があったそうです。
しかし、今生きて幸せを感じている、と。
そして、最後の2行で、読者にメッセージを託しています。それは、敢えてここには記しません。
17巻を全巻読んだ末に一層胸に響く言葉だからです。
僕が言えるのは、この「自殺島」は魂を太くするマンガだということです。
あなたが命について悩んだとき、あるいは漠然と生きていると感じているとき、この作品は何かをあなたにもたらすことと思います(^-^)
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