なんと胸に響く作品なのか、「この音とまれ!」は!
『ジャンプスクエア』12月号で特に思いました。
第52話「天泣」。
内容を露見させますので、ストップしたい人はここでストップを。
先月のブログで取り上げましたが、主人公たち箏曲部はコンクールでの演奏に臨みました。演奏が終わり、場内音色に打ちひしがれて沈黙の後、大きな拍手。主人公たちを侮っていた箏曲流派の老女も素晴らしい演奏に拍手を送らざるを得ませんでした。
あとはコンクールの審査発表を待つのみ。
そこで、ヒロインさとわは会場に来ていた箏曲家元の母を探します。
この親子はいろいろな経緯で断絶していました。
時瀬高校箏曲部の部員たちが手分けして家元を見つけるべく、一生懸命会場を探します。
なかなか見つかりません。
しかし、出演者控え室に母は向かっていたのでした。そして、ラストで母と娘の対面。2人は泣いていました。久しい時を隔て、素直な気持ちで向かい合えたのです。
僕も涙が流れました。
人の世の大切なものをこの作品に強く感じました。これ以上、言葉にできない思いです。
タイトルの「天泣」は箏曲ですが、本当に今回のタイトルにふさわしい。
それにしても、作者アミューさんの精進ぶりに頭が下がります。絵といい、コマ割りといい、そして筋立てといい、大変な高みで輝いています。
このマンガに出会えて、本当に幸運だと思いました。
あなたに今年イチオシの作品ですよ!
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