何度も読み返した「この音とまれ!」第51話 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

何度も読み返しています、『ジャンプスクエア』発売日から。

「この音とまれ!」最新話(51話)を。

 
今回も少し内容を露見させますが、9月2日のブログで紹介したように、主人公の属する箏曲部がコンクールの予選に参加し、出番が来てヒロイン的存在鳳月さとわの独奏から始まり、その秀でた音色が会場を驚かせました。
51話「音楽の本質」では主人公の久遠愛がもう1人の部員とともに十七弦琴2面で演奏に加わります。
 
審査員たちが、さとわの最高の音色に他の音を混ぜないでほしいと思っていたところに、十七弦琴の音!
そしてそれは、さとわの音を削ぐのではなく、一層高め活かす、澄み切った音色でした。審査員たちも琴の関係者たちも唖然とします。
次いで他の部員たちの一二琴が演奏に加わります。そして最後に全琴でのユニゾン(一斉奏)。演奏という大樹に美しい花が咲き乱れました。
さとわと断絶していた琴の家元であるその母の目から涙が流れていました。さとわの目にも涙が光っていました。
愛は、亡き祖父の、琴は合奏が素晴らしい、という言葉の意味をかみしめます。
仲間の大切さ、力をあわせることの尊さ、そして音楽の素晴らしさが読者の胸に自然と流れ込んでくるのです。
 
大きなコマ割りと少なき言葉、しかし登場人物の表情や仕草で、その心中をしかと語るのです。そして、作者の生きる上で大切にするものさえ合わせて、伝わってくるようでした。
マンガという表現の最高水準に到達したものではないか、
そんなことさえこの第51話に思ったことでした。
作者アミューさんの精進ぶりを拝する気持ちです。
 
こう賛辞を連ねましたが、もちろんマンガには好みがありますから他の人から見たら違う意見もあることでしょう。
要は、この音とまれ!第51話は僕を凄まじく感動させたということを伝えたいのです。
魂を太くするマンガ、それが「この音とまれ!」だと改めて思いましたよ(^_^)